精神科・心療内科 渋谷区恵比寿の心療内科・精神科|ハロスキンクリニック恵比寿院 精神科・心療内科 コラム

子どもの行動障害~反抗挑戦性障害(ODD)~

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反抗挑戦性障害(Oppositional Defiant Disorder)はODDとも呼ばれ、権威ある人に対して継続的な反抗的、敵対的、挑戦的な行動を示す心理的障害です。この障害を持つ子供や青少年は、しばしば怒りっぽく、議論好きで、他人の指示に従うことを嫌がります。

ODDの特徴や日常生活における影響

家庭、学校、友達との関係に影響を与えることが多く、対人関係でさまざまな問題を抱えるのがODDです。一般的に6ヶ月間持続して症状が現れ、子供の発達段階に不適切なものと見なされます。

反抗的な行動

保護者や教師などの権威のある人々の指示に対して反抗します。

敵対的な態度

簡単にイライラしたり、他人に対して怒りやすい態度を示します。

挑戦的な行動

あえて規則に反し、他人を怒らせるような行動をとることがあります。

家庭と学校ではどう接すればいいか

ルールを明確化

ルールや約束事を明確にし、それを一貫して守ることが大切です。これにより、子どもは何が求められているのかを理解しやすくなります。

冷静沈着

怒りや反抗的な態度を示しても、大人は冷静を保つように心がけましょう。感情的になると、状況がさらに悪化することがあります。

気持ちに寄り添うアドバイスをする

正しい行動や努力を認め、褒めることで、子どもは肯定的な行動を続けようと励まされます。

子どもに決めさせる

選択肢を与えることで、子どもが自らの行動に責任を持つ機会を提供します。これは自立心を育てるのに役立ちます。

一緒に問題解決する

困難な状況が起こったときは、子どもと一緒に解決策を考えるようにしましょう。これにより、協力する姿勢を示し、子どもが問題解決スキルを学べるようになります。

ADHDの子どもは反抗挑戦性障害を併発しやすい

ADHDがある子どもたちは、ODDを発症するリスクが一般的な子どもたちよりも高いとされ、約40%~60%がODDも持っているとされています。ADHDの持つ、注意力の問題や衝動性が、反抗的や挑戦的な行動を引き起こしやすくするため、このふたつの障害が一緒に現れることがあります。

ADHDがある子どもは、社会的なスキルが不足していることもあり、そのためにルールを破ったり、他人と衝突することが多くなることも、ODDのリスクを高めます。

ふたつの障害が併発する場合は、それぞれに対する適切な評価と治療が非常に大切です。

診断から治療まで

保護者や教師からの報告や、療専門家による子どもの行動観察を通じて、ODDの特徴的な症状が確認されます。

さらに、心理学的評価が行われ、「子どもの行動」「感情」「社会的相互作用」に関する情報が集められます。この過程で、ADHDやうつ病など、不安障害や精神障害の有無も評価されることがあります。

集められた情報に基づいて、医療専門家がDSM-5(精神障害の診断と統計マニュアル)などの基準に従ってODDの診断を行います。

ODDの治療にはいろいろな方法がある

ODDの治療は多面的なアプローチが必要であり、個々のニーズに合わせた治療計画が立案されます。主な治療方法には以下のものがあります:

子どもがより適切な行動を学ぶのを助けるための行動療法や、保護者も交えた指導プログラムを取り入れたりと、家族療法も効果的に行われます。

行われた治療の進行を定期的に評価・フィードバックし、必要に応じて治療プログラムを調整します。保護者と子ども療法が、このプロセスを通じて、社会的なスキルを向上させます。ODDの子どもの、家庭や学校での問題行動を減少させることを目指します。

終わりに

ODDは治すのではなく、管理する

「治る」というよりは、適切なサポートと介入によって管理しやすくなる状態と考えられています。ODDを持つ子どもたちが成長するにつれて、症状が軽減することもありますが、成人期まで続くこともあります。適切な治療と環境の調整が行われることで、多くの子どもたちは症状の改善を経験します。

ODDを持つ子どものサポートには、根気と理解が必要です。これらのアプローチを通じて、子どもの行動を改善し、家庭での親子関係を良好に保つことが目指されます。


 

よくある質問

Q.反抗挑戦性障害(ODD)とは何ですか?

反抗挑戦性障害(ODD)は、権威ある人に対して持続的な反抗的、敵対的、挑戦的な行動を示す心理的障害です。

Q.ADHDの子供はなぜ反抗挑戦性障害を併発しやすいのですか?

ADHDの子供は注意力の問題や衝動性が強いため、反抗的や挑戦的な行動を引き起こしやすく、ODDを併発するリスクが高いです。

Q.ODDの子供に対して家庭や学校でどのように接すれば良いですか?

ODDの子供には、ルールを明確にし、冷静沈着に接し、気持ちに寄り添うアドバイスをし、子供に選択肢を与えて問題解決を一緒に行うことが推奨されます。


 


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監修医師

草薙威史 先生

草薙威史 先生

経歴
  • 山形大学医学部 卒
  • 二本松会山形病院
  • 飯沼病院
  • 星ヶ丘病院
  • さとうメンタルクリニック
  • 新宿溝口クリニック
  • ナチュラルアートクリニック
  • 新宿廣瀬OPクリニック
  • ひめのともみクリニック
  • 三田こころの健康クリニック新宿
  • 医療法人社団TLC医療会 ブレインケアクリニック 理事長
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