心療内科・精神科 渋谷区恵比寿の心療内科・精神科|ハロスキンクリニック恵比寿院 精神科・心療内科 コラム

成人における発達障害の特徴

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どんな病気なの?

発達障害は、生来の脳機能の特性により、幼児期から症状が表れます。マイペースすぎる振る舞いや、友人関係の構築、コミュニケーションの困難さなどが顕著になることがあります。しかしながら、症状の現れ方には個人差が大きく、本人や家族が発達特性に気づかないまま成長し、大人になって初めて自身の強み弱みに気づき、周囲と違和感を覚えるケースもあります。学校や社会に出ると、対人関係のつらさから様々なレッテルを貼られたり、うつ病や不安障害などの二次障害を併発したり、時にはアルコールや薬物に手を染めてしまうリスクもあります。

しかし、発達特性を本人や周囲が理解し、個性に合った生活スタイルや就労環境を工夫すれば、本来の能力を十分に発揮することができます。

どんな症状が出るの?

発達障害は生来の脳機能の特性であり、疾病ではありません。発達障害には自閉症スペクトラム障害、注意欠陥多動性障害(ADHD)、学習障がい、チック障がい、吃音症などの種類があり、同一人物に複数の発達特性が重なることもあるため、個人差が非常に大きくなります。

自閉症スペクトラム障害

主な特徴は、対人関係の困難さ、コミュニケーションの課題、特定の興味や行動への偏りの3点です。

近年、自閉症スペクトラム障害は人口の1~2%程度に見られると報告されています。男性に多く、時に同じ家族内に複数の当事者がいることもあります。典型的には1歳前後で、他者とあまり視線を合わせない、指差しをしない、他児への関心が薄いなどの様子が窺えます。健常児とは異なり、対人的な行動の発達が緩やかです。

保育園や幼稚園入園後、一人遊びが目立ち集団行動が苦手であることで気付かれることもあります。言葉の発達自体は遅れない場合が多いものの、一方的な会話が目立ちます。また、鉄道や特定のキャラクターなど、ごく限られた対象に夢中になり、長時間没頭する傾向があります。新しい経験や変化への適応が難しく、なじむのに時間がかかります。年齢を重ねるごとに症状は変化し、多様化します。

思春期や青年期になると、他者との違いに気付き、対人関係の困難さから不安やうつ状態に陥ることもあります。就職後、仕事での機転の効かなさや人間関係の悩みから、初めて自身の障がいに気付く例もあります。一方で、幼少期から適切な支援を受けた当事者の中には、成長とともに目立った症状が薄れる人や、長所を活かして社会で活躍する人もいます。大人の場合の主な特徴としては、

  • 状況や他者の気持ちを読み取る柔軟性に乏しく、対人関係を構築しづらい。
  • 言葉の受け止め方が平面的で、皮肉や冗談が理解しづらく、一方的なコミュニケーションになりがち。
  • 特定の興味や行動にとらわれ、集中力が一か所に偏る傾向がある。
  • 音や騒音への過敏さや鈍感さなどの知覚の固有の特性がみられ、コミュニケーションを困難にすることがある、などが挙げられます。

注意欠如・多動性障害(ADHD:Attention Deficit Hyperactivity Disorder)

年齢相応の水準を超えた活発さや衝動性、あるいは注意散漫さや気が散りやすさなどの症状が、7歳以前に現れます。学童期の児童の3~7%がこの障がいを有していると推定され、男児に多く見られる傾向があります。

男性の有病率は青年期に低下しますが、女性の場合は年齢を重ねても変わらないとされています。7歳までに、過剰な活動性や衝動性、あるいは注意欠如、またはその両方の症状が認められ、優勢な症状から多動優勢型、不注意優勢型、混合型に分類されます。

小学生の事例で見ると、多動・衝動性の症状としては、座っても手足を動かし続ける、席を離れがち、落ち着いた遊びができない、終始行動し続ける、過剰に発言する、順番を待つのが苦手、他者の話や遊びに割り込むなどがあります。

不注意の症状には、学業で過失が目立つ、課題や活動に長く集中できない、話しかけられても聞いていないかのような振る舞い、作業を最後までやり遂げられない、段取りが拙劣で整理整頓ができない、集中力を要する宿題などを避ける、物を無くしたり忘れがちである、気が逸れやすいなどが挙げられます。

幼少期のこうした落ち着きのなさや気が散りやすさは、単に年相応の行動とみなされがちで、親の支援や配慮があれば、特に問題なく学校生活を送れる場合もあります。しかし、自立が求められる大人になると、これまでは親がサポートしてくれた日常生活の営みや、職務上の責任など社会的要求をひとりで果たさねばならず、うっかりミスやそそっかしさでは済まされなくなります。上司や同僚から注意されたり叱責を受けたりする経験を重ねると、自分と他者との違和感を強く感じるようになり、思春期以降の二次的なうつや不安障がいを併発しがちだと指摘されています。多動傾向は成長とともに和らぐ例も多いですが、注意欠如や衝動性は半数が青年期、さらにその半数が成人期まで継続すると報告されています。

学習障害(LD)

全般的な知的能力は標準であるにもかかわらず、読み書き計算など特定の分野でのみ著しい困難さが見られる状態を指します。そうした能力的欠陥のために、学業や日常生活で支障が生じます。小学校中学年頃の学業不振などから、こうした障がいの存在が明らかになることが多くなります。その結果、学習意欲が低下し、自信を失うことにもなりかねません。

有病率は調査方法にもよりますが2~10%程度と推計され、特に読み困難については男性に多いとされています。

発達障がいの診断はどのように行われるのか?

「成人期の発達障がいの診断を適切に行うには、幼少期や学童期からの症状の経過が重要な情報源となります。そのため、両親からの育児期の振る舞いに関する聞き取りや、母子手帳、旧通知表などの関連資料の提示をお願いすることがあります。診断にあたっては、ICD-10やDSM-Vの診断基準に準拠しつつ、質問票法やWAIS-III、CARRSといった専門的検査バッテリーを補助手段として用います。

成人期の発達障がいへの治療法は?

成人期の発達障がいへの治療は、当事者一人ひとりの特性や症状、合併症の有無などを考慮して決定されます。特に薬物療法においては、ADHDに対しノルアドレナリンやドーパミンなどの神経伝達物質の機能不全を改善する薬剤が2種類承認されています。また、うつ病やパニック障がいなどの精神疾患を併発している場合は、抗うつ薬や抗不安薬、気分安定薬、漢方薬なども適宜投与される場合があります。

受診後のサポートが重要

発達障がいのある成人を取り巻く家族、友人、職場の関係者らが、その障がいの特性を理解し受け入れることが何より大切です。周囲の理解ある対応は、本人の自尊心を傷つけることなく、学業や仕事、社会生活への意欲を高めることにつながります。



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監修医師

草薙威史 先生

草薙威史 先生

経歴
  • 山形大学医学部 卒
  • 二本松会山形病院
  • 飯沼病院
  • 星ヶ丘病院
  • さとうメンタルクリニック
  • 新宿溝口クリニック
  • ナチュラルアートクリニック
  • 新宿廣瀬OPクリニック
  • ひめのともみクリニック
  • 三田こころの健康クリニック新宿
  • 医療法人社団TLC医療会 ブレインケアクリニック 理事長
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