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発達障害の原因は親の育て方?遺伝との関係や種類別の特徴を解説

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発達障害とは?原因は親の育て方なのか

発達障害とは、生まれつきの脳や脳機能の特性によって、行動・認知・コミュニケーションなどに独自の特徴が現れる状態を指します。日本でも子どもから大人まで多くの人が該当し、「発達障害の原因は親の育て方なのでは」「愛情不足が原因ではないか」と悩む保護者は少なくありません。しかし、最新の研究では、発達障害の原因はほとんどが先天性であり、親の育て方や愛情不足が直接の原因になることはないとされています。

発達障害は、育児の失敗や環境だけで生まれるものではなく、胎児期から形成される脳の特性が大きく関係しています。厚生労働省や国内外の研究でも、発達障害の多くは「生まれつき」であり、親がどれだけ丁寧に育てても防げるものではないと明確に示されています。育て方が原因だと思い込んでしまうと、親自身が強いストレスやイライラを抱え、生きづらさを増幅させてしまいます。

大切なのは、「なぜ発達障害が生まれるのか」を正しく理解し、誰かの責任として考えないことです。原因を正しく理解することは、子ども本人だけでなく、親や家族の心を守る第一歩になります。

発達障害とは何か|ADHD・ASDなど種類の違い

発達障害にはいくつかの種類があり、代表的なものにADHD(注意欠如・多動症)とASD(自閉症スペクトラム障害)があります。ADHDは多動、不注意、衝動性といった特徴が多く見られ、幼児期の2歳・5歳頃から「落ち着きがない」「多動が目立つ」と気づかれることがあります。一方、ASDはこだわりの強さ、感覚過敏、対人関係の難しさなどが特徴です。

ASDは以前、自閉症やアスペルガー症候群と分けられていましたが、現在はスペクトラムとして捉えられています。知的障害を伴う場合もあれば、知的発達は平均以上のケースもあり、自閉症=知的障害だという誤解は正しくありません。自閉症に知的障害を伴う割合は一定ありますが、すべてではありません。

これらの違いは、脳の情報処理の仕方や脳機能の偏りによるもので、読み書きの苦手さ、目の使い方、ルール理解、予定変更への弱さなど、日常の中で特徴として現れます。どの種類であっても、「性格」や「育て方」の問題ではない点が共通しています。

発達障害の原因は親の育て方ではない理由

発達障害の原因が親の育て方ではないと断言できる理由は、数多くの脳科学・遺伝研究によって裏付けられています。脳画像研究では、発達障害のある人の脳は、情報処理や感覚統合に独自の特徴が見られることが分かっています。これは後天的に育て方で作られるものではなく、胎児期から形成される脳機能の違いです。

過去には「愛情不足が原因」「親が冷たいと自閉症になる」といった誤った説が広まりましたが、現在では完全に否定されています。親がどれだけ愛情を注いでも、発達障害が生まれることはありますし、逆に厳しい環境でも発達障害がない子どももいます。

親の育て方が影響するとすれば、それは「特性への対応の仕方」であり、原因そのものではありません。原因と影響を混同しないことが重要です。原因を親に求める考え方は、科学的にも社会的にも誤りだといえます。

環境が影響することはあるが「原因」ではない

発達障害において、環境がまったく無関係というわけではありません。しかし、環境は「原因」ではなく、「症状の出方」や「生きづらさ」に影響する要因です。例えば、騒音が多い環境では感覚過敏のある子どもが強い苦痛を感じやすくなりますし、ルールが曖昧な職場では大人のADHDがミスを連発しやすくなります。

これは環境が発達障害を生み出したのではなく、もともとの特性が強調されている状態です。ストレスが重なると、うつや睡眠障害、不登校などの二次的な問題につながることもあります。大人の場合、大人としての負担が増え、疲れやすい、イライラするといった形で表れることも多いです。

環境調整は非常に重要ですが、「環境=原因」と考えてしまうと、本質を見誤ってしまいます。環境は調整すべき対象であって、責任を負わせる対象ではありません。

発達障害の原因は遺伝?科学的に分かっていること

発達障害の原因として、遺伝が関係していることは多くの研究で示されています。ただし、「遺伝=必ず親から子に同じ障害が伝わる」という意味ではありません。発達障害は単一の遺伝子で決まるものではなく、複数の遺伝要因が組み合わさり、そこに環境要因が影響して特性として現れると考えられています。

日本を含む各国の研究では、発達障害のある人の家族に似た特性を持つ人が多い傾向があることが分かっています。ただし、同じ遺伝的背景があっても、発症の仕方や程度は大きく異なります。遺伝は「なりやすさ」に関係する要素であり、決定要因ではありません。

遺伝はどこまで関係するのか

遺伝は発達障害の「土台」に関係していると考えられています。ADHDやASDの研究では、遺伝的要因が関与する割合は比較的高いとされていますが、それだけで発達障害が生まれるわけではありません。妊娠中の胎児の脳発達、出生後の刺激、生活環境など、複数の要因が重なって特性が形成されます。

遺伝が関係しているからといって、「親の責任」という話にはなりません。遺伝は選べるものではなく、人間の多様性の一部です。遺伝という言葉が、親を責める材料として使われるべきではありません。

親から子へ必ず遺伝するわけではない理由

発達障害は、親から子へ必ず遺伝するものではありません。同じ親から生まれた兄弟でも、特性の出方が大きく異なることは珍しくありません。これは、遺伝が「確率的要因」であることを示しています。

また、親が発達障害でなくても子どもが発達障害になるケース、逆に親が発達障害でも子どもがそうでないケースも多く見られます。このことからも、「親が原因」という考え方が誤りであることが分かります。

知的障害を伴う場合・伴わない場合の考え方

発達障害には、知的障害を伴う場合と伴わない場合があります。自閉症に知的障害が併存するケースは一定の割合で見られますが、ASDやADHDの多くは知的発達に大きな遅れを伴いません。知的発達障害と発達障害は別の概念であり、混同されがちですが区別が必要です。

知的障害を伴うかどうかによって、必要な支援の内容は変わりますが、原因の考え方が変わるわけではありません。どちらも脳の発達特性によるものであり、育て方の問題ではない点は共通しています。

種類別に見る発達障害の特徴と原因の考え方

発達障害は一つの状態を指す言葉ではなく、いくつかの種類(類)に分けて考える必要があります。代表的なものとして、ADHD(注意欠如・多動症)やASD(自閉症スペクトラム障害)などがあり、それぞれ特徴や困りごとの現れ方が異なります。しかし共通しているのは、いずれも親の育て方や愛情不足が原因ではなく、生まれつきの脳や脳機能の特性によるものであるという点です。

発達障害の原因を理解するうえで重要なのは、「なぜこの行動が起きるのか」を性格や努力不足で説明しないことです。例えば、ルールが守れない、ミスが多い、人間関係でつまずきやすいといった行動は、脳の情報処理や注意制御の特性によって生じている場合が多くあります。環境が合わないことで、特性がより目立ち、生きづらさが強まることもありますが、それは原因ではなく影響の問題です。

また、発達障害は子どもだけの問題ではなく、大人になってから気づかれるケースも多くあります。大人になると、仕事の予定管理や対人関係、ストレス耐性といった面で困難が表れやすく、疲れやすい、イライラしやすい、不調が続くといった形で現れることもあります。種類別に特徴と原因の考え方を整理することで、「なぜこうなるのか」が理解しやすくなり、必要以上に自分や家族を責めずに済むようになります。

ADHD(多動・不注意)の特徴と原因

ADHDは、多動、不注意、衝動性を主な特徴とする発達障害です。子どもの場合、落ち着きがない、順番を待てない、話を最後まで聞けないといった行動が目立ちやすく、2歳頃や5歳頃から「多動が多い」「集中できない」と気づかれることがあります。大人になると、仕事でのミスが多い、予定管理が苦手、物をなくしやすいなど、日常生活の中で困りごととして表れることが多くなります。

ADHDの原因は、脳の注意制御や実行機能に関わる部分の働き方に特徴があることだと考えられています。これは脳機能の個人差であり、しつけや育て方、愛情不足が原因で起こるものではありません。親がどれだけ厳しくしても、逆に甘くしても、ADHDそのものがなくなることはありません。

環境によって症状の出方が変わることはあります。刺激の多い環境では多動が目立ちやすくなり、曖昧な指示が多い場面では不注意が強調されます。そのため、環境調整や関わり方の工夫が非常に重要です。ADHDは「怠け」や「性格」ではなく、脳の特性によるものだと理解することで、適切な対応が取りやすくなります。

薬や治療で「原因」は変えられるのか

発達障害についてよくある誤解の一つが、「薬や治療で原因そのものを治せるのではないか」という考え方です。結論から言うと、発達障害の原因である脳機能の特性そのものを、薬で消したり変えたりすることはできません。薬はあくまで、困りごととして表れている症状を和らげるための手段です。

例えば、ADHDに使われる薬は、注意力を保ちやすくしたり、多動や衝動性を抑えたりする効果がありますが、「発達障害をなくす」ものではありません。しかし、薬によって集中しやすくなることで、学習や仕事がスムーズになり、ストレスや失敗体験を減らすことができます。その結果、生きづらさが軽減されるケースは多くあります。

治療や支援の目的は、原因を消すことではなく、「困難の出方」を調整することです。環境調整、心理的サポート、スキルの習得などを組み合わせることで、発達障害のある人は自分らしく生活しやすくなります。原因を変えられないからこそ、「どう付き合うか」を考える視点が大切です。

まとめ

発達障害は、種類によって特徴や困りごとの現れ方が異なりますが、共通して言えるのは、原因が親の育て方や愛情不足ではないという点です。ADHDをはじめとする発達障害は、生まれつきの脳や脳機能の特性によるものであり、性格や努力の問題ではありません。

原因を正しく理解することで、「なぜできないのか」という問いが「どうすればやりやすくなるのか」に変わります。薬や治療は原因を消すものではありませんが、困難を軽減し、生活の質を高める有効な手段になります。

発達障害を「治す対象」として見るのではなく、「特性として理解し、環境や支援で調整するもの」と捉えることが、本人にも家族にも大きな安心をもたらします。正しい知識は、不安や自己責任論から距離を取り、前向きな選択をするための土台になります。



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監修医師

草薙威史 先生

草薙威史 先生

経歴

  • 山形大学医学部 卒
  • 二本松会山形病院
  • 飯沼病院
  • 星ヶ丘病院
  • さとうメンタルクリニック
  • 新宿溝口クリニック
  • ナチュラルアートクリニック
  • 新宿廣瀬OPクリニック
  • ひめのともみクリニック
  • 三田こころの健康クリニック新宿
  • 医療法人社団TLC医療会 ブレインケアクリニック 理事長
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