精神科・心療内科 渋谷区恵比寿の心療内科・精神科|ハロスキンクリニック恵比寿院 精神科・心療内科 コラム

子供に悪影響!ヘリコプターペアレント予備軍はどんな親?

「ヘリコプターペアレント」とは、子どものすべてに対して、過剰な介入をしてしまう保護者のことを言います。子どもの安全と成功を確保しようとするあまり、子どもが自分で問題解決する機会を邪魔して、子どもの成長の妨げになります。より健全な親子関係を築くため、ヘリコプターペアレントへの理解を示しましょう。

ヘリコプターペアレントとモンスターペアレントの違い

どちらも保護者の過剰な子どもへの干渉に対する言葉です。ですが、そうする理由や行動は全く別のものになります。

ヘリコプターペアレント

ヘリコプターペアレントは、子どもの安全と成功を確保しようと、そのすべての活動に過保護に介入します。このタイプの保護者は、子どもの自立を促すよりも、危険や失敗から守ろうとする傾向があります。彼らの介入は通常、子どもへの愛情と保護の気持ちから来ているもので、子どもが自分で問題を解決する能力を育てる機会を無意識に奪ってしまうことがあります。

モンスターペアレント

モンスターペアレントは、子どもの教育や活動に対して過度に要求が強く、しばしば学校や他の保護者との間で衝突を起こすことが特徴です。これらの保護者は、自分の子どもが特別な扱いを受けるべきだと主張し、しばしば不合理または不公平な要求を教育者や他の大人に対して行います。彼らの行動は、子どもの権利や利益を守る名目で行われることが多いですが、しばしば攻撃的または敵対的な方法で表れます。

ヘリコプターペアレントは、「子どもを保護」の一点で、子どもに過保護に接するのに対し、モンスターペアレントは、「子どもの権利や特権を主張」するという、過干渉と要求の二点になります。

ヘリコプターペアレントは子どもにどんな影響がある?

自立性が乏しい

過剰な保護者の介入により、子どもは自ら決定を下す機会が少なくなります。これにより、自己決定能力や自立心が育たず、成人しても保護者に依存する傾向が強まります。

自尊心の問題

子どもが自分の力で問題を解決したり、新しいスキルを獲得したりする機会が制限されるため、自己評価が低くなることがあります。子どもは、自分の能力に自信を持てず、常に他人(特に保護者)の承認を求める承認欲求が高くなる可能性があります。

ストレスと不安が増える

保護者が常に監視していると感じると、子どもは期待に応えようとプレッシャーを感じます。これが続くことで、ストレスや不安、時には抑うつ症状を引き起こす原因となることがあります。

社会的スキルが乏しい

過保護な保護者は、子どもの社交活動にも介入することが多いため、友だちに文句を付けたり、遊ぶ場所を制限したりと、子どもは適切な社会的スキルを身につけるのが難しくなります。対人関係の築き方や問題解決のスキルを培うことが出来ず、未発達になることがあります。

決断力の低下

保護者が決めることに慣れてしまい、自分で決断を下す機会が少ないため、子どもは自分自身の選択に対して、不安を抱えるようになります。これが原因で、小さな日常の選択さえも他人に依存するようになることがあります。成人になっても、なかなか決められない優柔不断な性格に影響を及ぼすことがあります。

海外では、ヘリコプターペアレントのプログラムが存在

ヘリコプターペアレントは、多くの先進国で広く認識され、さまざまな世間の反応や意見がが交換されています。ヘリコプターペアレント現象が、子どもの独立や社会への適応能力を妨げると広く認識されており、この問題に対する意識向上と対策が進められています。

特に、アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリアなどの国々で、この保護者の行動スタイルについての議論が活発に行われています。

アメリカの多くの大学では、学生の自己管理能力を向上させるためのオリエンテーションプログラムを用意しており、保護者の過剰な介入を抑制するためのガイドラインを設けています。

ヘリコプターペアレントは、子どもの気持ちや感情、社会的発達に及ぼす潜在的なネガティブな影響を受けると言われています。

プログラムのひとつとして、「保護者が子どもに適度な責任を与え、失敗から学ぶ機会を与える」など、正しい親子関係の在り方を学び、親と子両方の成長を促す重要性を強調しています。

メディアでも頻繁に取り上げられ、テレビ番組や書籍、映画で描かれることがあります。

これらは、しばしば風刺的であり、社会的な課題としてこの問題を提示しています。

発達障害が関係している?ヘリコプターペアレント

保護者が発達障害の特性がある場合

発達障害を持つ親は、自身の経験から子どもが同じような失敗や壁に直面するのを防ぎたいと強く感じ反応し、管理しようとする傾向が強まることがあります。保護者自身が自身の障害への理解を深め、ストレス管理やコミュニケーションスキルなど向上させる必要があります。

お住まいの都道府県や地方自治体などの相談窓口で相談したり、専門家のカウンセリングやサポートを受け、健全な育児スタイルを学びましょう。

子どもに発達障害の特性がある場合

学習や社会的なスキルに困難を抱えることが多いため、保護者は子どもを保護しようとする動機が特に強くなりがちです。これが過剰な介入、つまりヘリコプターペアレンティングにつながることがあります。発達障害を持つ子どもの親として、保護とサポートのバランスをしっかり取り、自立心や問題解決能力を向上出来るように見守りましょう。適切なサポートと適度な介入のバランスを見極めることが、子どもの成長にも不可欠です。

ヘリコプターペアレントにならないために

子どもの心配を保護者がするのは当たり前です。

ですが、過度な心配は子どもの負担になってしまい、親子関係にもヒビが入ってしまいます。

自立を奨励する

子どもに小さな決断を任せることから始めてみましょう!もどかしい気持ちをぐっと堪えて、ゆっくり決めさせてあげましょう。年齢に応じて徐々に大きな責任を与えることが重要です。これにより、自分自身に対する信頼感やプライドを育み、自立心を養うことができます。

失敗を学習の機会として受け入れる

子どもが失敗することを恐れず、それを成長と学習の機会として捉えることが重要です。失敗からたくさんの事を学び、子どもは問題解決能力を高めながら、自分自身で折り合いをつけ、気持ちを切り替えるようになっていきます。

過保護を避ける

子どもの生活や学業に関して、適切な距離を保つことが大切です。すべての出来事に介入するのではなく、サポートが必要なときだけ手助けを提供するようにしましょう。「助けが欲しかったらちゃんと言ってね」などと声をかけるのを忘れずに!

コミュニケーションを大切にする

子どもとのコミュニケーションを積極的に行い、子どもの意見や感情を尊重することが大切です。理解のある保護者は、子どものとってとても心強い存在です。また、子どもは自分の意見を自信を持って発言できるようになります。

プライバシーを尊重

思春期には、子どものプライバシーを尊重することが重要です。自分の部屋など適度なプライバシーを提供することで、子どもは自己管理のスキルを発展させることができます。部屋に入る時は一声かけるなど、勝手に部屋に入ったりしないよう注意しましょう。

子どもの独自性を認める

子ども一人ひとりが異なる個性と能力を持っていることを理解し、それぞれに合ったサポート体制を取る事が大切です。自分の期待や夢を子どもに押し付けるのではなく、彼らの興味や気持ちを尊重しましょう。

まとめ

子どもが独り立ちするまで、犯罪や事故などに巻き込まれないように、保護者は注意して見守っています。

ですが、子どもからすると”うっとうしい親”と思われることもあると思います。

社会的な判断力が十分でない小学生頃までは、保護者が周囲のリスクから子どもを守るために根気よく言い聞かせ、経験させ、成長を見守ることが大切です。

中学生になると少しずつ自分で判断できるようになるシーンが増えてくるでしょう。

高校生になっても、保護者が行動を干渉したり制限したりするのは、過剰と捉えられ、子どもから嫌がられる事もあると思います。

「適度な距離感で見守る」ことがとても大事です。子どもの成長や発達に合わせたバランスをリサーチしていくのが子育ての肝になっていくでしょう。



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監修医師

草薙威史 先生

草薙威史 先生

経歴
  • 山形大学医学部 卒
  • 二本松会山形病院
  • 飯沼病院
  • 星ヶ丘病院
  • さとうメンタルクリニック
  • 新宿溝口クリニック
  • ナチュラルアートクリニック
  • 新宿廣瀬OPクリニック
  • ひめのともみクリニック
  • 三田こころの健康クリニック新宿
  • 医療法人社団TLC医療会 ブレインケアクリニック 理事長
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