精神科・心療内科 渋谷区恵比寿の心療内科・精神科|ハロスキンクリニック恵比寿院 精神科・心療内科 コラム

HSP(感覚処理感受性)と睡眠障害

HSP(ハイリーセンシティブパーソン)と言い、これは病名でも診断名でもありません。この特性は「感覚処理感受性」とも呼ばれ、心理学者エレイン・アーロン博士によって1990年代に提唱されました。生まれつき神経系が非常に敏感で、外部の刺激や環境の変化に対して通常より強く反応する人々を指します。

HSPってどんな人がなるの?

HSPになりやすい人というのは、生まれつき感覚の処理が敏感で、日常の多くの刺激に対して強く反応する傾向がある人々です。HSPは、一般的には15%~20%の人たちが該当するとされており、これは一種の先天的な特性であると考えられています。

HSPの特性を理解し、適切にコントロールすることで、日常生活の質を向上させることができます。また、HSPは単なる「敏感さ」ではなく、深い洞察力や豊かな感情表現ができるなど、多くの長所を持っています。

繊細さんのHSP(感覚処理感受性)の特徴

深く考え込む

物事を深く考え、反射的にではなく、深く頭で考えてから行動する傾向があります。石橋を叩いて渡る感覚です。

刺激に対する敏感さ

明るい光、大きな音、強い匂いなどの刺激に敏感で、それらが原因で、簡単に気が取られオーバーロード状態になることがあります。

環境変化への敏感さ

引っ越しやクラス替え、職場の異動、環境の変化に対して強く反応し、ストレスを感じやすいです。

共感性の高さがピカイチ

HSPの抱える特性の特徴として、「相手の感情に敏感」というものがあります。

相手が抱える喜び、悲しみ、苦痛などを自分のことのように感じることができるため、相手に共感しやすいです。これにより、相手の気持ちに寄り添い、深い理解を示すことができます。逆に、ネガティブな感情も受け取りすぎてしまい、感情的にオーバーロードになることがあります。自分のこころのためにも、程よい距離感を設定することが大切です。

人間関係は、狭く深く

HSPは、相手に深く共感することで、親密で信頼関係のある人間関係を築きやすいです。友情や恋愛関係において、相手の感情に敏感であるため、より深い絆を作りあげることが可能です。

HSPの「過覚醒」が眠りの妨げになっている

その敏感な性質から「過覚醒」の状態に陥りやすく、それが原因で不眠を経験することがあります。過覚醒は、神経系が過剰に活性化し、心身がリラックスするのが難しくなる状態です。

感覚過敏のせいで小さな音にも反応してしまうので、普通であれば気にならないような、軽い音や光にも敏感に反応します。夜中、このような感覚的な刺激が起こると、質のいい睡眠を妨げる原因となります。

ひとり反省会で頭の中が運動会のようになって、抱えきれないほどの情報の処理が追い付かず、寝る時間になっても、今日一日の出来事や人間関係の問題を、くよくよ考えてしまいがちです。これが、心が休まることを妨げ、不眠を引き起こします。

その中で、強い共感力のおかげで、自分ではない人が感じた感情や痛みを自分のことのように感じ取ってしまうこともあり、心理的な負担だけでなく安眠にまで影響を与えます。

小さなことから解決していこう!HSPの睡眠を守る方法

とにかくリラックス

お風呂にしっかり湯船に浸かる、寝る前にストレッチをしたり、考えすぎたら深呼吸など過感覚する時間を出来るだけ短くして、緩和しましょう。

寝る場所は暗くて無音を選ぶ

遮光カーテンや耳栓など、自衛できるものはどんどん活用しましょう!車の音や近所のペットの鳴き声など、自分じゃどうしようも出来ない場合は、安眠を考えた場所への引っ越しも大切です。

たまには運動も

フィットネスジムを契約したり、キックボクシングやテニスなど、身体を動かすのも深い睡眠に役立ちます。身体に心地いい疲労感を与え、ぐっすり眠る準備をしましょう。寝る直前の激しい運動はダメ!軽いストレッチだけで済ませましょう。

快眠への近道はルーチン化

「毎晩同じ時間に寝て、同じ時間に起きる」これが難しいですよね。就寝前のスマホいじりを止め、リラックス効果のあるお香やアロマを炊いたり読書や音楽をかけて、リラックス出来る雰囲気を作りましょう。寝ようと思えば思うほど眠れない!なんて事もあると思いますが、ホットミルクやノンカフェインのホットティーを飲んだりして、身体を温めると入眠に効果的です。焦らずほっと一息ついてみましょう。

専門家にアドバイスを求める

改善が見られない場合は、睡眠障害の専門家や心理療法士の助けを求めることも一つの選択肢です。

睡眠障害ってどこから?

睡眠障害は、「睡眠の質」「タイミング」「持続時間」または、それらを組み合わせに問題がある状態を言います。日中の活動に制限が出たり、勉学や仕事に支障をきたしたり、日常生活に思わぬ弊害をもたらすことがあります。

単に「よく眠れない」という問題ではなく、感情の調節、記憶力、学習能力、免疫機能、さらには長期的な健康に至るまで、広範囲に影響を及ぼすことがあります。あまりにも症状がひどい場合には、医師の適切な診断と治療を受けることは、これらの症状をコントロールし、生活の質を向上させるために大切です。

ひとりで悩まないで!睡眠の専門家に相談しよう

睡眠の専門家とは、睡眠に関連する病状や障害を診断、治療、研究する医療専門家のことを指します。これには医師、心理学者、科学者などが含まれますが、彼らは特に”睡眠医学”とその障害の専門知識を持っています。睡眠の専門家には、それぞれ異なる分野のプロフェッショナルがいます。

睡眠医学の医師(睡眠医学専門医)

睡眠の問題や障害を治療する医師で、通常は耳鼻咽喉科、神経科、精神科、内科など他の専門分野も担当している医師が多いです。睡眠時無呼吸症、ナルコレプシー、不眠症、周期性四肢運動障害、レム睡眠行動障害など、さまざまな睡眠障害の診断と治療を行います。

睡眠心理学者(臨床心理学者)

睡眠障害の心理的側面にフォーカスし、行動療法や心理カウンセリングを通じて、さまざまな悩みを抱えた人たちの睡眠をサポートします。特に、認知行動療法(CBT)は不眠症の治療に非常に効果的です。

睡眠研究者

睡眠のメカニズム、その生理的、神経学的基盤について研究する人たちです。

睡眠の質や時間が、人間の健康にどのように影響するかを研究し、その知見を医療実践や新しい治療法の開発に尽力します。

睡眠技術者

睡眠研究や診断における、実際のテストや評価を行うエンジニアで、特に睡眠検査(ポリソムノグラフィ)を専門としています。睡眠中に経験する生理的な変化を記録し、分析するための装置をサーチします。

睡眠の専門家への受診は、一般的に医師の紹介状を通じて行います。また、睡眠障害に特化したクリニックや医療センターを直接訪問することで診てもらうことができます。

睡眠障害を抱えている場合、これらの専門家は、睡眠に関しての診断から治療計画の確立、フォローアップまで、総合的なサポートを行います。

HPSの事もしっかり医師に話し、一緒に治療計画を立てていきましょう。

まず自分の症状に合ったクリニックをインターネットなどで検索してみるといいでしょう。

まとめ

眠れないと、頭が上手く働かないですよね。集中力を削がれ、やりたいことも捗らないし、楽しみたいことも楽しめなくなってしまいます。

自分自身のHPSの感受性を理解し、それをコントロールする方法を見つけることが、健康で充実した生活へのカギとなります。

今は、市販薬で睡眠導入剤などが売られています。用法用量を守って正しくお使いください。


 

よくある質問

Q.HSPとは何ですか?

HSP(ハイリーセンシティブパーソン)は、感覚処理感受性が高く、外部の刺激や環境変化に対して非常に敏感に反応する人々のことを指します。生まれつき神経系が敏感であり、全人口の15〜20%が該当するとされています。

Q.HSPが睡眠に与える影響は何ですか?

HSPは過覚醒状態に陥りやすく、これが不眠の原因となります。感覚過敏により、小さな音や光にも反応してしまい、深い眠りが妨げられることがあります。また、考え過ぎて心が休まらないことも睡眠の妨げになります。

Q.HSPの人が良質な睡眠を得るための方法は何ですか?

HSPの人が良質な睡眠を得るためには、リラックスすること、暗くて無音の寝る場所を選ぶこと、適度な運動をすること、睡眠ルーチンを確立することが有効です。また、改善が見られない場合は専門家に相談することも重要です。


 


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監修医師

草薙威史 先生

草薙威史 先生

経歴
  • 山形大学医学部 卒
  • 二本松会山形病院
  • 飯沼病院
  • 星ヶ丘病院
  • さとうメンタルクリニック
  • 新宿溝口クリニック
  • ナチュラルアートクリニック
  • 新宿廣瀬OPクリニック
  • ひめのともみクリニック
  • 三田こころの健康クリニック新宿
  • 医療法人社団TLC医療会 ブレインケアクリニック 理事長
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