精神科・心療内科 渋谷区恵比寿の心療内科・精神科|ハロスキンクリニック恵比寿院 精神科・心療内科 コラム

ご協力のお願いと治療方針について

患者さま一人ひとりへ向けた重要なご案内

心療内科や精神科において、抗不安薬や抗うつ薬の使用は、患者さんの精神状態を安定させ、日常生活を送るための大きな支えとなります。抗うつ薬は、抑うつ気分や希死念慮を特徴とするうつ病や不安障害など、様々な精神疾患に対して処方されます。その作用は、服薬開始から数週間後に表れることが一般的で、患者さんの症状や反応によっては、薬剤の種類や投与量を調整する必要があります。一方で、抗不安薬は短期間の使用が推奨され、特にベンゾジアゼピン系は、依存性や耐性のリスクが伴うため、慎重な処方が求められます​​​​。

近年、向精神薬の処方に関しては、薬物依存を防ぐための厳格なガイドラインが設けられています。例えば、ベンゾジアゼピン系の抗不安薬は、本来短期間の使用に限定され、長期間の使用は依存性や離脱症状のリスクを高めます。厚生労働省の報告によると、多くの患者さんが精神療法とは別に向精神薬を処方されており、薬物依存関連の事象が指摘されています。この状況を改善するために、薬剤の種類や処方期間の見直しが提案されています​​。

当院では、このような背景を踏まえ、患者さんの安全を第一に考え、薬剤の処方に際しては、最新の医学的根拠に基づく慎重な検討を行っています。抗不安薬や抗うつ薬は、適切に使用することで患者さんの生活の質を大きく改善することができますが、不適切な使用は逆効果となり得るため、常に患者さんの状態を細かく観察し、必要に応じて精神療法など他の治療方法と組み合わせて、総合的な治療を心がけています。

皆様には、処方された薬剤の使用目的や効果、副作用について正確に理解し、ご不安や疑問があればいつでもご相談ください。医師や薬剤師と密なコミュニケーションを取りながら、安全で効果的な治療を進めてまいりましょう。

抗不安薬の理解とその使用について

ベンゾジアゼピン系の薬剤は、不安、緊張、恐怖、焦燥などの症状に対し、心療内科や精神科、さらに内科や外科など幅広い分野で処方されることがあります。これらの薬剤は、主にGABA A 受容体を活性化し、鎮静、催眠、抗不安、筋弛緩などの効果を発揮します。初めてのベンゾジアゼピン系薬剤であるクロルジアゼポキシドは1955年に発見され、以降、ジアゼパムなどが開発されました​​。

しかし、ベンゾジアゼピン系薬剤には依存性や耐性の形成のリスクがあり、長期間の使用には様々な問題が関連しています。治療用量依存が一般的であり、使用量が増加すると依存のリスクも高まります。特に4か月後には抗不安特性が保たれているかについて議論がありますが、長期的な効果には疑問が提起されています​​。また、長期使用は認知障害や行動の脱抑制などの有害な精神的、身体的影響を引き起こす可能性があり、ベンゾジアゼピンから離脱することでこれらの健康状態が改善されることが多いです​​。

さらに、ベンゾジアゼピンの長期使用は、認知症リスクの増加、死亡リスクの増加とも関連している可能性があり、長期使用のリスクに関する更なる研究が求められています​​。英国では、ベンゾジアゼピンの長期使用は1980年代と1990年代で大規模な集団訴訟の対象となり、長期使用に対する政治論争の火種となっています​​。

ベンゾジアゼピン系薬剤の処方には、短期間の使用に限定し、長期使用のリスクを患者に説明し、適切なモニタリングと減量戦略を含めた総合的な治療計画が必要です。また、不安障害の治療には、SSRI系抗うつ薬など、ベンゾジアゼピン系以外の選択肢も検討されています​​。

抗不安薬や抗うつ薬の代わりに抗精神病薬を使用することで、依存性や副作用が少なく、効果と速効性に優れているという治療症例があります。以下は、そのような治療を受けた患者さまの事例の概要です。

慢性的な症状の治療事例

慢性的な症状に悩む患者さまが、数回の薬剤内服で日々の行動の種類や回数を増やし、予期不安を払拭することで、自信を回復しました。その結果、行動制限がなくなり、発作が完全に消失しました。治療期間は2~3ヵ月から6ヵ月で、患者さまの状況によって異なりました。

早急な治療が必要な症例

これまで不可能とされてきた行動や恐怖を感じていた出来事が、治療薬の服用によりすぐに可能になりました。特に効果が安定する約2時間30分前に服用することで、以前は行動不可能であった事象に対処できるようになりました。

  • 「信じられなかったけれども、本当に出来ました!」と述べた事例
  • 公の場でのプレゼンテーションや記者会見の質疑応答
  • 満員のバスや電車、新幹線、飛行機での移動
  • 狭い場所や多くの人が集まる場所での活動
  • MRI検査など、閉所恐怖症を感じさせる状況での耐え忍び

これらの事例から、抗精神病薬の適用により、多くの患者さまが日常生活における様々な恐怖や行動制限から解放されたことが示されています。このアプローチは、特に依存性や副作用のリスクを最小限に抑えたい場合に有効な選択肢となり得ます。

この治療法に関するさらに詳細な情報や、特定の薬剤についての情報は、医療専門家や信頼できる医療資料から得ることが重要です。抗精神病薬を使用する際は、常に医師の指導のもとで行うべきであり、自己判断での使用や治療法の変更は避けるべきです。

抗精神病薬による幅広い精神疾患へのアプローチ

抗精神病薬は、統合失調症や双極性障害など、主に精神疾患の治療に用いられますが、その他の疾患や症状に対しても有効であることが示されています。これらの薬剤は、気分安定作用があるとされ、双極性障害などで気分の波がある病気にも使われることがあります。気分安定薬に比べ効果が早い一方で、副作用としては眠気や体重増加が挙げられます​​。

社会不安障害(社交不安障害)については、性格の一部と思われがちですが、実際には症状として治療が可能です。社会不安障害は、他者からの評価を異常に恐れ、社交場面での強い恐怖や不安を感じる病気で、この症状を持つ人は、生活に大きな支障をきたすことがあります。社会不安障害の治療には、薬物療法や認知行動療法などが有効であるとされています​​。

不安障害における薬物療法は、パニック障害のような不安障害では一般的な薬物療法のみでの寛解率が低いことから、抗てんかん薬や抗精神病薬を補助的あるいは追加的に用いることも検討されています。しかし、これらの薬剤使用時は、エビデンスの強度や妊娠への影響などに注意が必要です​​。

オランザピン(ジプレキサ)は、双極性障害の躁状態やうつ状態に適応があり、うつ病の患者さんにも使用されることがあります。抗うつ剤との併用による効果の増強(augmentation)に用いられることもあります。ジプレキサは、セロトニンの働きを強化することによって、うつ状態に対する作用があると考えられています​​。

これらの情報に基づくと、対人緊張、社会不安障害、適応障害、パニック障害、強迫性障害などの治療に抗精神病薬が効果的と推定される場合があります。ただし、治療を受ける際は、必ず専門の医療機関や医師に相談し、適切な診断と治療を受けることが重要です。

抗うつ薬の基本: 効果、使用法、および注意点

セロトニン系抗うつ薬とその限界: 新たな治療の模索

セロトニン系抗うつ薬SSRIやSNRI、および他の抗うつ薬は、うつ病治療において広く使用されています。これらの薬は、脳内のセロトニンやノルアドレナリンの活動を調整することで、うつ病の症状を改善します。しかし、これらの薬剤では効果が完全には現れない場合もあり、数週間の蓄積作用を経ても、すべての患者に対して十分な効果が得られないことがあります。特に、日常生活や社会生活の能率低下といった問題に対し、以前のような活動レベルへの復帰を目指す場合、期待に応えられないことがあります。

また、治療期間が半年から一年半に及ぶこともあり、効果に満足できない患者さまからは、気力や判断力、集中力が十分に回復しない、依存性や離脱症状に悩む声も寄せられています。さらに、職場復帰や社会生活への復帰には、治療によって回復した状態を超える新しい挑戦や関心、創造力が求められることもありますが、従来の抗うつ薬ではこれに対応しきれないことがあります。

これらの課題を解決するために、ドパミン効果主体の作用を有する抗精神病薬と副作用を抑える薬剤、補助薬剤の併用が新たな治療法として注目されています。これらの治療法は、依存性がほとんどなく、安全性や効果、速効性に優れており、新たな事態への挑戦や不安、緊張の解消、意欲や生きがいの向上など、患者さまのさらなるQOLの向上に貢献できる可能性があります。

しかし、治療法を選択するにあたっては、副作用への細心の注意が必要です。患者さまに予期できる副作用を十分に説明し、納得を得た上で治療を行うことが重要です。また、治療の過程で予想外の副作用が発生した場合には、それに対応するための適切な措置を講じる必要があります。

最終的に、患者さま一人ひとりの症状や状況に合わせた最適な治療法の選択が、より良い治療成果をもたらす鍵となります。

抗精神病薬は、統合失調症や双極性障害などの精神疾患の治療に使用されますが、その効果はこれらの疾患に限定されず、不安や不眠など幅広い症状にも有効です。特にドパミン効果主体の抗精神病薬は、気分安定作用があるとされ、双極性障害のような気分の波がある病気に使用されることがあります​​。

ドパミン受容体部分作動薬(DSS)であるアリピプラゾール(エビリファイ)は、ドパミンの過剰または不足を調整し、副作用を軽減しながら陽性症状や陰性症状の治療に効果的です​​。

非定型抗精神病薬には、セロトニン・ドパミン拮抗薬(SDA)、多元受容体標的化抗精神病薬(MARTA)、ドパミン受容体部分作動薬(DSS)などがあり、それぞれに特徴があります。例えば、リスペリドンやオランザピン、クエチアピンなどは、イライラや興奮を落ち着け、食欲を増加させる効果があります。また、抗うつ剤の効果を増強する目的で使用されることもあります​​​​。

特に対人恐怖、パーソナリティ障害、うつ病などの治療において、セロトニン系抗うつ剤SSRIやSNRIだけでは不十分な場合、ドパミン効果主体の抗精神病薬の使用が考慮されます。高齢者、若い女性や未成年者など、患者の年齢や性別、職業に応じて、薬物療法や精神療法などを組み合わせて治療が行われることがあります​​。

治療においては、患者との信頼関係を築き、適切な診断と治療方法を提案し、患者の了承を得てから治療を開始することが重要です。患者一人ひとりの状況に合わせた治療が、より良い回復につながります​



渋谷区恵比寿の心療内科・精神科
ハロスキンクリニックの紹介

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※当院は児童精神科医が在籍していないため、予約は16歳以上の患者様に限らせていただきます。ご了承ください。

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監修医師

草薙威史 先生

草薙威史 先生

経歴
  • 山形大学医学部 卒
  • 二本松会山形病院
  • 飯沼病院
  • 星ヶ丘病院
  • さとうメンタルクリニック
  • 新宿溝口クリニック
  • ナチュラルアートクリニック
  • 新宿廣瀬OPクリニック
  • ひめのともみクリニック
  • 三田こころの健康クリニック新宿
  • 医療法人社団TLC医療会 ブレインケアクリニック 理事長
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