多数の女性芸能人や有名人がADHD(注意欠如多動性障害)を公表しています。例えば、エマ・ワトソンやアヴリル・ラヴィーンなどの国際的なスターから、国内で活躍する小島慶子や鳥居みゆきなどが、勇気ある告白をして注目を集めています。これらの情報は、公の場での彼女らの発言や公表された文献をまとめました。
ADHDや発達障害があっても成功できることを彼女たちなりのやり方で成し遂げています。
ADHDを公表した海外セレブたち
ADHD(注意欠如・多動症)をカミングアウトした女性海外セレブたちは、自身の経験を共有することで、多くの人々に勇気とインスピレーションを与えています。以下に、ADHDを公表している有名人たち一覧をご紹介します。
エマ・ワトソン
映画「ハリー・ポッター」シリーズでも有名なエマ。彼女は幼少期にADHDだと診断されました。「過去10年間で最も興行収入を稼いだ女優」としてギネスにも認定され、名実ともに成功を掴みました。
アヴリル・ラヴィーン
日本でもアヴリルブームを作ったアヴリルは、子供の頃にADHDと診断されています。
全世界で2,000万枚の大ヒットとなったアーティスト活動もさることながら、彼女の類まれなファッションセンスも注目の的です。
パリス・ヒルトン
アメリカの実業家でありタレントのパリス・ヒルトン氏は、43歳で自身の大人のADHD診断について公表しました。彼女は幼少期から多動性や注意散漫といった症状に悩まされていましたが、大人になってから診断を受け、自身の特性を「秘密の武器」として受け入れるようになったと語っています。ヒルトン氏は、ADHDが創造性や情熱、そして共感力を高める要因であると述べています。
グウィネス・パルトロウ
アメリカの女優であり、ライフスタイルブランド「Goop」の創設者でもあるグウィネス・パルトロウは、娘がADHDと診断されたことをきっかけに、自身も同じ特性を持つことに気づきました。彼女は、娘の診断書を読んだ際に「まさに自分と同じだ」と感じたと語っています。この経験を通じて、グウィネスは自身の特性を理解し、受け入れることができたと述べています。
リリー・アレン
イギリスのシンガーソングライター、リリー・アレンは、2023年にADHDと診断されたことを公表しました。彼女は以前から自身のメンタルヘルスについてオープンに語っており、摂食障害や双極性障害とも向き合ってきました。リリーは、ADHDの診断を受けたことで、自身の行動や感情の背景をより深く理解できるようになったと述べています。
ADHDを公表したK-POP・韓国スターセレブ女性たち
ADHD(注意欠如・多動性障害)は、集中力の維持や衝動的な行動の抑制が難しいといった特性を持つ神経発達障害です。韓国のK-POP業界でも、この障害を公表し、自身の経験を共有する女性アーティストがいます。彼女たちは、ADHDと向き合いながらも、多彩な分野で活躍し、多くの人々に勇気と希望を与えています。
NINGNING(ニンニン)aespa
ガールズグループaespaのメンバーであるNINGNINGは、ADHDを公表した韓国の女性アーティストの一人です。彼女はGOT7のベンベンが運営するYouTubeチャンネル「ベムチプ(家)」に出演した際、自身がADHDであることを明かしました。NINGNINGは、宿舎でスマートフォンを手放せない理由について尋ねられ、「私は少しADHDがある」と答え、集中力の維持が難しく、ストレスを感じることがあると語っています。
パク・ボム(元2NE1)
元2NE1のメンバーであるパク・ボムも、ADHDと診断された経験を持っています。彼女は中学生時代にアメリカでADHDと診断され、その後も音楽活動を続け、多くのファンに支持されています。
これらの女性アーティストたちは、ADHDという特性を持ちながらも、自身の才能を活かし、多方面で活躍しています。彼女たちの経験は、同じような特性を持つ人々にとって、大きな励みとなるでしょう。
パク・ソヒョン
タレントのパク・ソヒョンも、ADHDを公表した韓国の女性セレブの一人です。彼女はMBCの番組「ラジオスター」に出演した際、オ・ウニョン博士から「静かなADHD」と診断されたことを明かしました。パク・ソヒョンは、深刻な健忘症や記憶力の問題に悩んでおり、これが「静かなADHD」に起因するものであると説明を受けたと語っています。この診断を受けたことで、彼女は心が軽くなったと感じ、写真を撮ることで健忘症を予防するなど、自身の特性と向き合いながら日常生活を工夫していると述べています。
リア・キム
ダンサーであり振付師としても知られるリア・キムは、成人ADHDと診断された経験を公表しています。彼女はチャンネルAのバラエティ番組「オ・ウニョンのクムチョク相談所」に出演した際、アスペルガー症候群と診断されていたことに加え、成人ADHDの特性も持っていると明かしました。リア・キムは、注意力や集中力の維持が難しく、日常生活や人間関係で困難を感じることがあると語っています。しかし、彼女は自身の特性を理解し、受け入れることで、ダンサーや振付師としてのキャリアを築き、多くの人々に影響を与えています。
日本の芸能界にもたくさんいるADHD
勝間和代
評論家としても活動している勝間さん。軽度のADHDだと診断されています。iPadを何台も持っているのだとか。どうやら、なくしものが多いらしく、なくしても困らないよう、何台も持つという、勝間さんなりの対策なのでした。
小島慶子
元アナウンサーの小島さんも軽度のADHDと診断されています。自身の特性を知らなかった若い頃、普通のことが何故出来ないのかと、自分を責めてばかりいたようです。今では、周りに「私から連絡がなかったら、どんどんリマインドして欲しい」と伝えているそう。マルチタスクが苦手で、脳内で記憶もすり替わってしまったりと、困りごとが多く、マネージャーには、早めの時間を伝えてもらうなど工夫しているそうです。
鳥居みゆき
唯一無二の女性芸人でもある鳥居さんも、ADHDの診断を受けています。サイトによっては、未診断だと書いているところもありますが、どっちでしょう?
NHKのEテレ番組に出たりと、発達障害の啓発に力を注いでいます。
木下優樹菜
タレントの木下さんも「脳波でADHDだと分かった」とyoutubeで発言されたそうです。
通常は、診察を何回も受け、さまざまな検査をしてから診断されるそうなので、真偽は分かりませんが、脳波がすごく動いているのは伝わりました。
木下さんの発言から「物をなくしてしまう、忘れてしまう、タスク管理が出来ない」これらの症状はADHDの少女に当てはまりますので、子温度は時間をかけて検証して、報告動画を配信して欲しいですね。
真鍋かおり
タレントで大活躍の真鍋さんはADHDの傾向ありとの診断が出ています。幼少期から、多動と衝動性を持ち、不注意も多くケガもたくさんしたそうです。
芸能の仕事をキッカケに、自身の不便に気付き始め、いろいろと苦労されたとか。グラビア撮影や、バラエティ出演の他に、大学のレポートなどで忙しい時期はほとんど記憶にないとか。ADHDという当区政を知って、専門医にかかってからは理解がとても早かったようで、大人になって症状も落ち着いたそうです。
沖田✕華
自身を描いたエッセイ漫画が大人気の沖田さんは、ADHDの他に、LD(学習障害)とASD(自閉症スペクトラム)の中のひとつ、アスペルガー症候群を持ち合わせて居ます。
私は、沖田さんの漫画を何冊も読んでいて、よくわかりますが、本当にとんでもない忘れ物やビックリするような言動で、読んでいてやけに感心してしまいました。
「自分のマイルールがあって、自分の中では解決していても、周りには分かってもらえない」このマイルールがある、という感覚は、ASDに多い特性ですが、そのマイルールに気を取られ、他のことが疎かになってしまうのはADHDでもあるあるだと思います。
ASD(自閉スペクトラム症)を併発した女性セレブ
ASD(自閉スペクトラム症)とADHDを併発している女性セレブたちは、自身の経験を公表し、啓発活動を通じて多くの人々に影響を与えています。以下に、ASDとADHDの両方を持つ著名な女性たちをご紹介します。
クロエ・ヘイデン
オーストラリアの女優、作家、活動家であるクロエ・ヘイデンは、幼少期に自閉スペクトラム症と診断され、22歳でADHDの診断を受けました。彼女はNetflixのドラマシリーズ『ハートブレイク・ハイ』でクイン・ギャラガー=ジョーンズ役を演じ、AACTA賞を受賞し、ロギー賞にもノミネートされました。また、2022年には自伝的著書『Different, Not Less』を出版し、自身の経験を共有しています。
ペイジ・レイル
カナダの活動家であるペイジ・レイルは、15歳の時に自閉スペクトラム症、強迫性障害(OCD)、およびADHDと診断されました。彼女はTikTokやInstagram、YouTubeなどのソーシャルメディアを通じて、自身の経験や啓発活動を行っています。2024年には初の著書『But Everyone Feels This Way: How an Autism Diagnosis Saved My Life』を出版し、診断がいかに人生を変えたかを綴っています。
ADHDは発達障害??
ADHD(注意欠如・多動症)は、発達障害の一種であり、注意力の持続が難しい、衝動的な行動をとる、多動性が見られるといった特徴を持つ神経発達症です。近年、ADHDへの理解が進み、多くの人が適切な支援を受けられるようになっています。ADHDの基本的な特徴や原因、診断方法、治療・対処法について解説します。
ADHDとは?
ADHD(Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder)は、主に子どもに見られる発達障害の一つですが、大人になっても症状が続くケースが多くあります。ADHDの特徴は以下の3つに分類されます。
1.不注意(Inattention)
- 物事に集中し続けるのが難しい
- 忘れ物や物をなくすことが多い
- 課題や作業を最後までやり遂げられない
2.多動性(Hyperactivity)
- じっとしているのが苦手で落ち着きがない
- しゃべりすぎる
- 座っているべき場面で動き回る
3.衝動性(Impulsivity)
- 順番を待つのが苦手
- 質問を最後まで聞かずに答えてしまう
- 他人の話を遮る
ADHDの症状は人によって異なり、不注意が強いタイプ、多動・衝動性が目立つタイプ、両方の特徴を持つ混合型があります。
ADHDの原因
ADHDの原因は完全には解明されていませんが、主に以下の要因が関係していると考えられています。
1.遺伝的要因
ADHDは家族内で発生することが多く、遺伝の影響が強いとされています。
2.脳の機能・構造の違い
脳の前頭前野(計画や判断を担う部分)の働きが通常とは異なることが報告されています。
3.神経伝達物質の影響
ドーパミンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質のバランスが関係していると考えられています。
ADHDの診断と治療
ADHDの診断は、専門の医師や心理士が行い、主に行動観察や質問票を用いて判断されます。子どもの場合は、学校や家庭での様子も考慮されます。
治療・対処法には以下のようなものがあります。
- 薬物療法:メチルフェニデート(リタリン、コンサータ)やアトモキセチン(ストラテラ)などが処方されることがあります。
- 行動療法:環境を整えたり、報酬システムを活用したりすることで行動の改善を図ります。
- カウンセリング・コーチング:ADHDの特性を理解し、自己管理スキルを向上させるための支援が行われます。
ADHDを持つ人への理解と支援
ADHDは決して「怠け」や「わがまま」ではなく、脳の働きによるものです。適切な支援や環境調整によって、能力を最大限に発揮できる人も多くいます。学校や職場、家庭でのサポートが重要であり、社会全体の理解が求められています。
ADHDは発達障害の一つですが、個性として受け入れ、適切な対応をすることで、豊かな人生を送ることが可能です。正しい知識を持ち、当事者や周囲の人々が協力しながら前向きに向き合うことが大切です。
ADHD(注意欠陥・多動性障害)の症状チェックリスト
ADHDは「不注意」「多動性」「衝動性」の3つの特徴を持つ発達障害です。以下のリストに当てはまる項目が多い場合は、ADHDの傾向があるかもしれません。
不注意の特徴
✅ 集中力が続かず、すぐに気が散る
✅ 物事を最後までやり遂げるのが苦手
✅ 忘れ物や物をなくすことが多い
✅ スケジュール管理や時間の見積もりが苦手
✅ 話を聞いていても、途中で意識がそれる
✅ 細かいミスが多い(書類の記入ミス・計算ミスなど)
✅ 片付けや整理整頓が苦手で、部屋や机が散らかりやすい
多動性の特徴
✅ じっとしているのが苦手で、手足を動かしたり、貧乏ゆすりをする
✅ 静かに過ごすのが難しく、落ち着きがない
✅ 思いついたことをすぐに話したくなる
✅ ひとつの作業に長時間取り組むのが苦手
✅ 予定が詰まっていないと落ち着かない
✅ つい体を動かしてしまい、座っていることが苦痛に感じる
衝動性の特徴
✅ 相手の話を最後まで聞かずに口を挟んでしまう
✅ 順番を待つのが苦手(レジの列や会議の発言など)
✅ 衝動買いや突発的な行動が多い
✅ つい思ったことをそのまま口に出してしまう
✅ 後先を考えずに行動して後悔することがある
✅ リスクを考えずに無謀な行動をとることがある(運転中の無理な追い越しなど)
チェック結果の見方
✔ 0~3個: ADHDの傾向は低いですが、日常的なストレスや疲労が原因かもしれません。
✔ 4~9個: ADHDの可能性がありますが、環境や習慣によって改善できることもあります。
✔ 10個以上: ADHDの特性が強く表れている可能性があります。日常生活に困難を感じる場合は、専門医やカウンセラーに相談するとよいでしょう。
注意点
このチェックリストはあくまで参考であり、正式な診断を行うものではありません。ADHDの診断は専門医による評価が必要です。気になる場合は、発達障害を専門とする医療機関や相談窓口に問い合わせてみましょう。
まとめ
どうして芸能界には、男女問わずADHDの日が多いの?と思いませんか?
実は、表現者や芸術家など、好きなものに対しての集中力が人一倍あるADHDは、成功しやすく、世に名を残す人が多いのです。
- 新しいことへ挑戦すること
- 興味がある分野への探求心やクリエイティブ能力が高い
- エンターテイメントに長けている
ADHDなどの発達障害は、狭い世界だと浮いてしまいがちです。
でも、大きな世界に飛び込むと、つながれていたものから解き放たれ、思う存分才能を発揮出来るのです。
世間の偏見や誤解を払拭できるよう、障害への理解を深め、特性を持った人たちが最大限のチカラを発揮できる社会になるよう、みんなでサポートする世の中でありたいですね。
よくある質問
- Q.ADHDを公表している有名な女性芸能人は誰ですか?
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エマ・ワトソン、アヴリル・ラヴィーン、小島慶子、鳥居みゆき、木下優樹菜などがADHDを公表しています。
- Q.ADHDの女性芸能人たちはどのように成功していますか?
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彼女たちは自身の特性を活かし、創造力や集中力を発揮して成功を収めています。エマ・ワトソンは映画で、アヴリル・ラヴィーンは音楽で成功しています。
- Q.ADHDと診断された女性芸能人が実生活で工夫していることは何ですか?
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勝間和代は複数のiPadを持ち、小島慶子はリマインダーを頼むなど、ADHDの特性に対応するための工夫をしています。