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ヒステリー球とは?喉に詰まるような不快感の原因・診断・治療法をわかりやすく解説

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ヒステリー球(咽喉頭異常感症)とは?

喉にイガイガした違和感やチクチク、飲み込みにくい感覚が続く状態で、咽喉頭異常感症として知られます。風邪や扁桃炎、副鼻腔炎など炎症性病気ではないにも関わらず、喉や食道周辺に違和感が生じ、不安感や緊張が蓄積することで悪化することがあります。症状が続く期間は人によってさまざまで、数日で改善することもあれば、数週間から数カ月以上続く例もあります。仕事のストレスや不安、疲労、睡眠不足などが要因となりやすく、漢方や薬物療法によって対処できることもあります。専門医による検査で原因不明とされる場合に診断されやすい症状です

病気なのか?定義と診断名

正式には咽喉頭異常感症と呼ばれ、物理的異常が認められないにもかかわらず喉に何か詰まったような感覚が続きます。内視鏡や食道、鼻、血圧、胸部などの検査で器質的な異常がないことが診断基準となります。咳払い、唾を飲み込む際のむせる感覚、声のかすれが伴う例もあります。不安やうつ、心身症の文脈で現れやすく、専門医が慎重に診断を行うことが求められます。自律神経の緊張や筋肉のこわばりも関与し、筋肉の張りや首の緊張が続く人になりやすい人です

「喉が詰まる」「違和感が続く」主な症状

喉の奥や首にかけての圧迫感や腫れたような不快感、水を飲むと治まる瞬間もありますが、食後や声を出すと再び増すこともあります。イガイガやチクチク、嘔吐感や咳込み、唾を飲み込む際のむせ、後鼻漏による鼻水の流れが誘因になることがあります。めまいや疲労感、胸の違和感を伴うこともあり、コロナやアレルギー、風邪との違いを意識した検査が必要です。発作的に症状が強く出ることもあり、原因不明でも不安感が強くなる傾向があります

風邪や炎症との違い

風邪や扁桃炎、副鼻腔炎などでは一般に発熱、痛み、炎症が認められ、抗生物質や抗炎症薬で改善します。腫れや赤み、発熱がなく、内視鏡で異常がない場合に、咽喉頭異常感症と判別されます。漢方薬やリラクゼーション、認知行動療法などで改善する一方で、急性症状とは違い、慢性的で改善や悪化を繰り返すことがあります。炎症マーカーも基準値で、血圧や食道機能にも異常がない点が特徴です

なぜ起こる?ストレスとの関係

精神的な緊張やストレス、不安、疲労、睡眠不足などがきっかけになりやすく、特に仕事の葛藤や人間関係、離婚といった心理的要因が引き金となります。過剰なストレスにより首や筋肉が緊張し、自律神経が乱れると喉周囲の感覚過敏が生じ、それが症状を繰り返す原因になります。漢方では気鬱(水滞)が背景とされ、半夏厚朴湯や柴朴湯などで心身のバランスを整える治療が行われています。認知行動療法によって無意識のストレス反応に気づき、身体化の悪循環を断つことが重要です

診断と検査の流れ

耳鼻科や内科、必要に応じて心療内科で受診し、まずは内視鏡での粘膜観察、食道や鼻、血圧、胸部の検査を通じて器質的な異常を排除します。陰性と判断された時点で咳払いの頻度や後鼻漏、唾を飲み込んだ時のむせ感、声の変化などを確認し、咽喉頭異常感症として診断されることがあります。不安感が強い場合、診断名の確定がかえって安心感の一助となり、症状改善のきっかけにもなります。

耳鼻科・内科・心療内科のどこへ行くべきか

喉の違和感や飲み込みにくさ、イガイガ感が続く場合、最初は耳鼻科の受診が適しています。副鼻腔炎や扁桃炎、後鼻漏などが原因であれば耳鼻科での治療が有効です。内視鏡などによる検査で異常がないとされた場合、次のステップとして内科で食道や胃の疾患、血圧、貧血など身体全体の病気の可能性を確認します。それでも異常が見つからない場合、不安感やストレスなど心身の状態が関与している可能性があるため、心療内科や精神科の受診を検討することが大切です。うつや心身症、適応障害などの診断がつく場合もあり、心のケアが必要となるケースもあります。どこを受診すべきか迷ったときには、総合診療科やかかりつけ医に相談し、適切な診療科へ紹介してもらう方法もあります。

検査で異常がないと言われたら

喉の奥や首にチクチク、飲み込みにくいといった症状があるにもかかわらず、内視鏡やレントゲンなどの検査で異常が見つからない場合、多くの人が「自分は重大な病気ではないか」と不安を抱きます。しかし、咽喉頭異常感症と診断される多くのケースでは、アレルギーや風邪の炎症など器質的な異常は見つからず、緊張やストレスなどの心理的要因が深く関係しています。体に異常がないと確認されることで安心し、症状が軽減する人も少なくありません。それでも症状が続くようであれば、心療内科で認知行動療法や薬物療法を受けたり、生活習慣を見直したりすることが改善の鍵となります。大切なのは、「気のせい」とせずに適切な支援を受けることです。

食道や鼻・血圧との関係性をチェック

喉の違和感が続くとき、食道逆流症(GERD)やアレルギー性鼻炎、後鼻漏といった病気が関係している場合があります。特に胃酸が逆流すると喉や声帯に刺激が加わり、イガイガやむせる、咳込みなどの症状が出やすくなります。また、血圧の変動が首や胸の筋肉に影響を与え、違和感につながることもあります。検査では内視鏡や鼻の奥のカメラ、血圧測定、食道の動きの評価などを通じて、他の病気との違いを明確にします。これらのチェックを経て異常が見つからない場合に、咽喉頭異常感症と診断され、ストレスや不安に配慮した治療が行われます。検査結果をもとに自分の体の状態を把握し、適切な治療につなげていくことが重要です。

ヒステリー球の原因と“なりやすい人”の特徴

ストレスを抱えやすい性格傾向、首や喉の筋肉が緊張しやすい体質の人に多く見られます。女性の割合が高く、アレルギーや副鼻腔炎、貧血の既往が背景となることもあります。仕事の疲労や不安感、睡眠不足、離婚や家庭内の問題などがきっかけとなり、慢性的に悪化することがあります。体質と環境が重なることで発症しやすく、専門医によるチェックが望まれます。

ストレス、性格傾向、自律神経の乱れ

緊張しやすく責任感の強い性格の人ほど、日常の小さなストレスが積み重なりやすくなります。喉や胸の違和感は、ストレスによって自律神経が乱れることで、筋肉が硬直し、異物感や飲み込みにくさとして現れることがあります。仕事のプレッシャーや家庭での不安感が続くことで、血圧が上がり、呼吸も浅くなりやすくなり、結果的に喉のイガイガやチクチクを強く感じるようになります。うつ傾向や心身症の一環として症状が現れることもあり、単なる病気としてだけでなく、心理的背景への配慮が必要です。認知行動療法を取り入れることで、思考の癖や感情反応に気づき、再発の予防につながるとされています。

女性に多い理由とは?論文でわかっていること

国内外の論文によると、咽喉頭異常感症の患者の多くが女性で、特に30〜50代に多いという傾向が明らかにされています。ホルモンバランスの変動、自律神経の影響を受けやすい体質、さらには社会的な役割に起因する精神的な負荷などがその理由とされています。加えて、アレルギーや副鼻腔炎、貧血などの慢性症状を抱えている人も多く、些細な違和感を意識しやすいことも影響しています。女性は喉や首の筋肉の緊張によって飲み込みにくさを訴える割合も高く、ストレスや不安が強くなると症状が悪化しやすい特徴があります。日常生活での対策やセルフケアに加えて、適切な治療と心理的サポートが症状の改善に重要です。

めまいや全身症状との関連

喉の違和感だけでなく、めまい、倦怠感、胸の圧迫感、頭重感、動悸といった全身症状を伴うこともあります。これらはすべて自律神経の乱れに関連しており、精神的なストレスや不安感が引き金になることが少なくありません。夏場や春先に悪化しやすい傾向も見られ、気圧や気温の変動が体調に影響を及ぼすケースもあります。喉の症状があるからといって、その部分だけに原因があるとは限らず、心身のバランス全体が関与している可能性が高いです。栄養バランスの取れた食事、睡眠時間の確保、水分補給、呼吸法やヨガなどのリラックス法を取り入れることで症状の軽減が期待されます。気にしすぎない姿勢も重要で、経過を見守りつつ改善策を取り入れることが大切です。

治療法とセルフケアのポイント

漢方薬(半夏厚朴湯や柴朴湯など)が不安感や胸の違和感、イガイガ感の改善に用いられます。必要に応じて抗不安薬や抗うつ薬が処方され、飲み込みにくい症状の軽減が期待されます。認知行動療法やリラクゼーション、ヨガなど心理面のケアも重要です。水分補給をこまめに行い、咳払いを控え、咳込みや後鼻漏への対処も有効です。睡眠の質を高め、栄養バランスの取れた食事と適度な運動、呼吸法で心身の緊張を緩める生活習慣が推奨されます。症状を気にしすぎず自然な経過を見守る姿勢も改善につながります。

薬物療法(漢方・抗不安薬など)の選択

症状が慢性的に続く場合やストレスによる不安感が強いときには、薬物療法が検討されます。漢方薬では、代表的な処方として半夏厚朴湯や柴朴湯があり、喉の異物感や胸のつかえ、うつに伴う不安を和らげる効果が期待されます。体質や症状に合わせて処方されるため、医師や薬剤師との相談が欠かせません。一方、抗不安薬や抗うつ薬が必要になることもあり、特にストレスによって症状が悪化している場合には、短期的に用いることで効果を発揮します。ただし、薬の使用は症状の程度や治療期間を見極めながら、専門医の指導のもとで行うことが原則です。体の異常ではなく、心身の緊張による症状であることを理解しながら、慎重に対応する必要があります。

認知行動療法やリラクゼーションの活用

喉の詰まり感や飲み込みにくさが続く場合、認知行動療法が効果的な選択肢となります。これは、不安を引き起こす思考の癖に気づき、より現実的で柔軟な考え方へと切り替える手法です。症状に対する過剰な意識や、「重い病気ではないか」という不安感を軽減するのに役立ちます。また、ヨガや深呼吸などのリラクゼーション法を日常に取り入れることで、自律神経のバランスを整え、緊張を緩和しやすくなります。リラックスできる時間を確保することで、喉周辺の筋肉も柔らかくなり、イガイガやチクチクした感覚の改善が期待されます。治療薬と併用することで相乗効果を生みやすく、薬に頼りすぎない生活習慣の確立にもつながります。

自然に治る?経過観察の考え方

ヒステリー球の症状は、多くの場合、一定期間で自然に軽減する傾向があります。ストレスや不安、過労といった一時的な要因によって引き起こされるケースが多いため、生活リズムの見直しや環境の変化により改善が見られることも少なくありません。仕事や家庭での負担が減ったり、心身ともに休息が取れたりすると、治療を受けずに症状が消失する例もあります。ただし、何日も続いて強い違和感が取れない場合や、食事や会話に支障が出るほどの不快感がある場合には、経過を放置せず医師の診断を受けることが大切です。気にしないようにする姿勢も重要ですが、それが難しいと感じるときには、専門的な支援を受ける選択肢を持っておくと安心です。

日常生活でできる対処法と再発予防

症状を和らげるためには、日常生活の中でできる工夫が欠かせません。水分をこまめにとることで喉の乾燥を防ぎ、食事では香辛料の強い食べ物や熱すぎる飲み物を避けることが推奨されます。また、食後すぐに横になる習慣を見直すことで、食道への負担を軽減し、喉の違和感が悪化するのを防げます。咳払いを頻繁にすると、逆に喉を刺激してイガイガ感が強まる場合があるため、唾を静かに飲み込むよう意識することも効果的です。枕の高さや睡眠の質、部屋の湿度なども調整し、疲労をためないよう心がけることが再発予防につながります。症状が治まった後も、生活の中にリラックスできる時間を確保し、心身のバランスを保つよう意識していくことが大切です。

まとめ

咽喉頭異常感症は、喉の違和感が続くにもかかわらず器質的な異常が認められない状態で、風邪や炎症との違いを正しく判断することが重要です。ストレスや不安、緊張が大きな要因となり、長期間にわたって症状が繰り返すことがあります。検査を通じて器質的な原因が除外されることで安心と改善のきっかけとなり、漢方や薬物療法、認知行動療法といった治療により症状が著しく軽減する可能性があります。日常生活では水分をこまめに摂る、咳払いを控える、リラックス法を取り入れるなどセルフケアも有効です。症状に長期間悩まされる場合や仕事での影響があるときは、心療内科や専門医への相談を検討してください。



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監修医師

草薙威史 先生

草薙威史 先生

経歴

  • 山形大学医学部 卒
  • 二本松会山形病院
  • 飯沼病院
  • 星ヶ丘病院
  • さとうメンタルクリニック
  • 新宿溝口クリニック
  • ナチュラルアートクリニック
  • 新宿廣瀬OPクリニック
  • ひめのともみクリニック
  • 三田こころの健康クリニック新宿
  • 医療法人社団TLC医療会 ブレインケアクリニック 理事長
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