精神科・心療内科 渋谷区恵比寿の心療内科・精神科|ハロスキンクリニック恵比寿院 精神科・心療内科 コラム

ADHD(注意欠如多動性障害)に効果がある市販サプリメント紹介

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ADHD(注意欠如・多動性障害)に対する治療としては、通常、薬物療法や行動療法が主に推奨されますが、サプリメントの利用も一部で検討されています。サプリメントは、症状の緩和を助ける補助的な手段として利用できるかもしれませんが、これらを利用する前に医師や専門家と相談することが重要です。

発達障害やグレーゾーンとは

発達障害は、脳の成長と発達に関わる一連の障害の総称で、主に幼少期から始まり、生涯にわたってさまざまな影響を与える可能性があります。主に、注意欠如多動性障害(ADHD)は、注意力が散漫で、落ち着きがない特性があり、自閉症スペクトラム障害(ASD)は、コミュニケーション能力に問題があり、人の気持ちが汲み取れないアスペルガー障害もこの分類になります。学習障害(LD)は、知的障害ではないが、読み書きや計算など勉強面に問題があり、生涯にわたってさまざまな影響を与える可能性があります。

グレーゾーンとは、発達障害の診断を受けるほどではないが、何らかの発達上の困難を抱える個人に関するものです。ここでいう「グレーゾーン」とは、明確な診断基準には合致しないものの、学業、仕事、社会生活などにおいて苦労している人々を指します。

ADHDにはコレ!ドラックストアで手に入るサプリメント

オメガ3脂肪酸

脳の健康と機能を支え、ADHDの症状の緩和に役立つ可能性があります。

いくつかの研究では、オメガ3脂肪酸のサプリメントが、ADHDの子供たちの注意力を向上させる効果があることが示されています。

亜鉛

神経伝達物質の活動を調整し、ADHDの症状を緩和するのに役立つかもしれません。

一部の研究では、ADHDの子供たちにおける亜鉛の低いレベルと症状の重さとの間に関連が見られました。

マグネシウム

脳の機能をサポートし、特に注意力や不安を軽減するのに効果があるとされています。

ADHDの子供たちにおいてマグネシウムの補給が行動と学習能力の改善に寄与することが示唆されています。

ドーパミンの合成に必要なミネラルであり、ADHDの子供たちの中には鉄の不足が見られることがあります。

鉄のサプリメントがADHDの症状の一部を改善することに貢献する可能性がありますが、これにはさらなる研究が必要です。

ビタミンB群

ビタミンB6やビタミンB12は、神経系の健康に重要であり、特に神経伝達物質の合成を助けます。

ADHDに対する明確な効果は限定的ですが、全体的な脳の健康をサポートすることで間接的に利益をもたらす可能性があります。

発達障害の補助サプリメントを飲む時の注意ポイント

サプリメントは医薬品ではありません。ADHD(注意欠如多動性障害)の症状緩和にサプリメントを飲む場合は、いくつか注意点があります。

1. 医師との相談

専門家の意見を求める:サプリメントを始める前に、医師や専門家に相談し、特に既存の治療計画との相互作用や、サプリメントが持つ可能性のある副作用について理解しておくことが重要です。

2. 品質と安全性の確認

信頼できる製品の選択:市場には多くのサプリメントが出回っていますが、全てが同じ品質のものではありません。GMP(良好製造規範)認定を受けた製品や、信頼できるサプライヤーから購入することが勧められます。

3. 正しい用量と用法

過剰摂取を避ける:サプリメントの包装に記載されている推奨用量を守り、過剰摂取による健康リスクを避けるようにしてください。また、使用方法についても正確にフォローすることが必要です。

4. 期待する効果の理解

即効性を期待しない:サプリメントは医薬品とは異なり、効果が現れるまでに時間がかかる場合があります。また、すべての人に同じ効果があるわけではないため、効果が感じられない場合もあります。

5. 相互作用の確認

他の薬との相互作用:特定のサプリメントは、処方薬や他のサプリメントと相互作用する可能性があります。特に抗凝固剤、抗糖尿病薬、心臓病用薬などとの併用は注意が必要です。

6. 副作用への警戒

副作用の監視:サプリメントの使用を開始した後は、体調の変化に注意し、異常を感じた場合は使用を中止し、医師に相談することが必要です。

サプリメントは適切に使用すればADHDの管理に役立つ可能性がありますが、これを医薬品の代替として使用するのではなく、全体的な治療プランの一部として考え、専門家の指導のもとで利用することが重要です。

ADHD対策サプリメントを飲む以外ですべきアプローチ

サプリメントで対策するのもひとつの手ではありますが、日常生活の質を向上させるのに役立つ方法がたくさんありますにもあります。

適切な診断と主治医によるフォローアップ

ADHDの診断と治療計画は、精神科や心療内科の医師、児童精神科医などの専門家によって行われます。これにより、個々のニーズに合わせた適切な介入が可能になります。

薬物療法

多くの場合、ADHDの症状は薬物療法によって効果的に管理されます。主に、刺激剤や非刺激剤の薬が含まれます。

刺激剤

刺激剤はADHD治療で最も一般的に使用される薬剤群で、神経伝達物質であるドーパミンとノルアドレナリンの活動を増強することで作用します。これにより、集中力の向上や衝動性の抑制が期待できます。

非刺激剤

非刺激剤は刺激剤に対して効果がなかった場合や副作用が強い場合、または刺激剤の使用が適切でないと判断された場合に用いられることがあります。非刺激剤は通常、副作用が少ないとされますが、効果が現れるまでに時間がかかることがあります。

ADHDの薬物療法は個々の症状、副作用への反応、既往症などに基づいて個別に調整されます。自己判断での使用開始や中止は避けるべきです。また、定期的な主治医とのフォローアップが重要です。これにより、治療の効果を最大化し、副作用を最小限に抑えることができます。

行動療法

行動療法は、問題行動を減らし、特定の行動を改善するために設計された一連の技法や介入です。このアプローチは、ADHDを持つ人々が自己管理技能を向上させ、社会的スキル、学業能力、職場での効率を高めるのを助けることを目指しています。

一対一のセッションで行うことも、グループセッティングで行うことも可能です。治療は、心理学者、精神医学者、特殊教育教員、または訓練を受けた行動療法士によって実施されます。

カウンセリング

心理カウンセリング(認知行動療法など)は、ADHDの人がストレス管理方法を学び、自己認識を高めるのを助けることができます。さまざまなカウンセリングパターンがあり、個々のニーズに合わせてカスタマイズされます。

認知行動療法 (CBT)

認知行動療法は、不健康な思考パターンを特定し、それらをより実用的でポジティブなものに変えることを目指します。ADHDにおいては、CBTは集中力を高める方法、衝動性を管理する戦略、時間管理のスキルを教えるのに役立ちます。また、自己否定的な思考や行動のパターンを変えることで、自尊心と自己効力感を向上させるのにも用いられます。

家族療法

家族療法は、ADHDが家族全体に与える影響を理解し、家族全員が支援的な役割を果たす方法を学ぶことに重点を置きます。このアプローチにより、家族間のコミュニケーションが改善され、より効果的なサポートが提供されます。

個別カウンセリング

一対一のカウンセリングセッションでは、個々の感情や行動に焦点を当て、ADHDによって引き起こされる個人的な問題やストレスに対処します。これには自己受容、感情調節、社会的スキルの向上が含まれることがあります。

グループカウンセリング

グループ環境でのカウンセリングは、他のADHDを持つ人々との経験を共有し、社会的スキルを学び、集団の中でのダイナミクスを理解する機会を提供します。

ライフスタイルの変更

健康的な食事、十分な運動、良い睡眠習慣は、ADHDの症状を管理するのに役立つことが示されています。特に、高糖質や加工食品の摂取を避け、オメガ3脂肪酸を含む食品を多く摂ることが推奨されます。

環境の整備

整理整頓された環境や時間管理のツール(例:タイマー、プランナー)の使用は、日常生活での集中力を向上させるのに役立ちます。

サポートグループやコミュニティの活用

ADHDを持つ人々のためのサポートグループやコミュニティに参加することで、経験を共有し、他者からのサポートを得ることができます。

これらのアプローチは、サプリメントの摂取と併用することも、独立して利用することも可能ですが、特に新しい治療法やサプリメントを試す前には、必ず専門家のアドバイスを求めることが重要です。

まとめ

サプリメントは医薬品ではないため、完全に治療することは出来ません。

また、すべての人に効果が得られるわけではありません。

精神科や心療内科の医師などの専門家の診察やカウンセリングなども並行して行いましょう。

病気と上手く付き合いながら、より豊かな生活を送れるよう、前向きに人生を生きましょう。


 

よくある質問

Q.ADHDに効果があるサプリメントにはどのようなものがありますか?

ADHDに効果があるとされるサプリメントには、オメガ3脂肪酸、亜鉛、マグネシウム、鉄、ビタミンB群があります。これらは脳の機能をサポートし、症状の緩和に役立つ可能性があります。

Q.ADHDのサプリメントを摂取する際の注意点は何ですか?

サプリメントを摂取する際は、医師に相談し、品質と安全性を確認し、適切な用量を守ることが重要です。また、他の薬との相互作用や副作用に注意する必要があります。

Q.サプリメント以外のADHD対策にはどのような方法がありますか?

サプリメント以外のADHD対策には、薬物療法、行動療法、カウンセリング、ライフスタイルの変更、環境の整備、サポートグループの利用があります。これらの方法は総合的に症状管理をサポートします。


 


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監修医師

草薙威史 先生

草薙威史 先生

経歴
  • 山形大学医学部 卒
  • 二本松会山形病院
  • 飯沼病院
  • 星ヶ丘病院
  • さとうメンタルクリニック
  • 新宿溝口クリニック
  • ナチュラルアートクリニック
  • 新宿廣瀬OPクリニック
  • ひめのともみクリニック
  • 三田こころの健康クリニック新宿
  • 医療法人社団TLC医療会 ブレインケアクリニック 理事長
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