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また遅刻!?なんて言わせない!発達障害遅刻対策マニュアル

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時間は誰にとっても平等に与えられた貴重な資源です。

毎日、私たちは86,400秒を与えられますが、使われなかった時間は消失してしまい、翌日に繰り越されることはありません。

これを金銭に例えると、毎朝決まった額が口座に振り込まれ、その日のうちに使い切らなければ翌日消えてしまうという銀行があると考えてみてください。あなたはその金額を最大限に活用しようとするでしょう。同じことが時間にも言えます。与えられた時間を最大限に利用し、健康、幸せ、成功のために投資することが重要です。

日本では昔から、「時は金なり(タイムイズマネー)」という、ことわざがあります。

アメリカ合衆国建国の父でもあるベンジャミン・フランクリンは、政治家、物理学者、作家など多方面での活躍で知られています。アメリカ史上の中でも、まれにみる栄誉を得たフランクリンは、100ドル紙幣の肖像画にも描かれているので、見たことがある方も多いことでしょう。

日本語訳の”時は金なり”では、「時間を大切に使うこと」と私たちへの戒めとする言葉ですが、ことわざの語源である”Time is money”には、日本語訳とは少しニュアンスの異なる意味があります。

英語の”Time is money”には、日本語の「時は金なり」の意味とは異なり、「時間の使い方によって機会が損失する」というビジネスパーソンの心得となるような意味が含まれています。

発達障害の人が遅刻で悩んでいること

  • 時間を気にすることを忘れる
  • 目的地に辿り着けない
  • 出かける用意の所要時間が分からない
  • 時間ギリギリを攻めてしまう

発達障害は関係ある?どうして時間が守れないのか?

学校や会社の始業時間、友人との約束の時間など、相手の時間も奪ってしまう遅刻。

この厄介な問題は、彼らの特性に深く関係しています。

発達障害の中でも、特にADHD(注意欠如多動性障害)の特性を持った人に顕著に表れ、未来の予定を想定しながら現在を過ごすという、いたって普通のことが、発達障害の特性が原因で困難になってしまうのです。

これらは、小さい頃から遅刻魔キャラで過ごしていることで、自覚している人が多いです。

スケジュール管理やマルチタスクも下手で、焦る気持ちから集中力も切れてしまい、どんどん出発時間が迫ってきてどうにもならなくなってからふと時計に気付く、ということもあり得ます。そうなると遅刻は決定的です。

やれることはたくさんある!遅刻防止の裏ワザ

とにかく、まずは寝坊しないこと!!睡眠はたっぷり取りましょう!

そこは大前提で、朝の出発までの時間を考えてみました。。

今の時代、お助けアイテムもたくさんありますので、それに頼ってみるのもOKだと思います。

スケジュールを可視化!アラームを何個もセットしてみる

発達障害のある人は、空想や妄想、心ここにあらずな時間が出てきます。

周りの人との時間感覚のズレや思考回路のON/OFFの切り替えにも問題を抱えています。

自分の日々のスケジュールを視覚化すること

スマホにスケジュールアプリを入れてみたり、手帳を持ち歩いてみたり、自分に合った方法で可視化していきましょう。大きなカレンダーを買って毎日書き込むのもアリです!

目に入るところに付箋を貼り付ける

鏡や玄関のドア、スマホケースなど1日に1回は絶対いる場所に、忘れてはいけないスケジュールや、今日買うものなどを付箋に書いて貼ります。

あまり数が多いと、どの付箋を優先的に確認すればいいか分からなくなる難点があります。

起床時間や出発時間をアラームでお知らせ

おすすめは10分前にアラームを設定することです。

10分の余裕があれば、多少イレギュラーな自体があっても対応できるハズです。

私の場合は、時計自体の5分前にすべて合わせて、毎日を過ごしていました。自分で5分前に設定したにも関わらず、設定した事を忘れてしまって、結果遅刻も減りました。

これらの方法は、具体的な時間割を割り出せるので効果的です。時間感覚の不確実性を補い、日常生活でのうっかりをサポートしてくれるハズです。

持ち物などは前日までに用意

起きたらやればいっか、だと絶対に遅刻します!!

きちんと予定に間に合う時間に起きられたのに、どの服を着るか、どんな髪型にするか、考えている間に予定時刻は過ぎていくものです。

持ち歩くバッグは一つだけ

これはとても大切なことです!

お出かけの時に複数のバッグを持ち歩くと、置き忘れや盗難など二次被害が発生してしまいます。物をなくすと、それだけで1日テンションが下がりますよね。

また、毎日持ち歩くバッグは、ひとつに決めておくことも大切です。バッグを変えたら、アレを忘れたコレを忘れた、あっちのバッグに入ってるって良くありますよね。

絶対に必要な小物はバッグinバッグにまとめるなどしておきましょう。

それならバッグを変えても安心ですね。

突然の探し物ゲーム発生

これも良くありますね。家を出る直前にカギがない!どこにいったか分からない!なんてことも。

すべてのものには定位置を作りましょう。

リモコンはテーブルの上、印鑑は棚の三段目の中、など居場所を決めて、さらに居場所一覧をスマホにメモしておくとチェックしやすいです。

間違っても冷蔵庫などに貼ってはいけません!空き巣に大切なものの居場所を教えることになってしまいます。

うっかりさんの救世主!「スマートタグ」

最近では、「スマートタグ」といって、貴重品の紛失を防止できるデバイスも存在します。

音を鳴らして探せるモデルや、スマホと連携出来るタイプなど、さまざまな種類があります。

財布・カギ・バッグ・自転車・パスポート・ノートパソコンなど、さまざまなアイテムに取り付けて、紛失を防止したり、紛失したアイテムの発見をサポートします。

子供の持ち物やペットの首輪に取り付けるなど、使い方も多種多様です。

初めて行く場所は、事前にチェック

行ったことないところに行くときは、事前に予約や営業時間、目的地までの乗換案内や徒歩の時間を調べましょう。乗換案内や地図を印刷するのもベターです。

電車の遅延や、交通規制、交通事故などで通行止めの場合もあります。その場合は、約束している相手やお店に連絡しましょう。黙って遅れることが一番の悪です!!

もう自分じゃ解決できない。そんな時は専門家に頼ろう

大切なことは、自分の特性を知ることです。

発達障害とは、生まれつきの脳機能の偏りにより、通常の発達が困難である状態を指します。これにはASD(自閉症スペクトラム障害・アスペルガー症候群)などの広汎性発達障害、LD(学習障害)、ADHD(注意欠如多動性障害)などが含まれ、これらの障害は幼少期に現れることが多いです。日本では、これらを総称して「発達障害」と定義しており、専門的な検査と診断を受けることで確認されます​。

発達障害の原因は、明確には解明されていませんが、遺伝的要因や出生前・出生時の環境、早期幼児期の経験など、複数の要因が複雑に絡み合うことが示唆されています。特に、ASD(自閉症スペクトラム障害・アスペルガー症候群)とADHD(注意欠如多動性障害)においては、遺伝的要因が大きいことが研究によって指摘されています。

発達障害は。大人になってから診断される場合もあり、未受診の発達障害患者はたくさんいると言われています。

自分が発達障害なのか違うのか、ただの考えすぎなのか、

まずはそこを判断してもらい、解決の糸口を主治医と一緒に話し合いましょう!

不安なことは専門医に相談しよう!

まずは、精神科や心療内科で診察を受けましょう。

日々の困ったことや自分の気持ちなどを細かく話し、主治医のアドバイスを聞いてみましょう。

心理療法と薬物療法で症状や追い詰められた気持ちが落ち着く場合もあります。

話を聞いてくれる専門家が近くにいることは、きっと心の支えになるでしょう。

ASD(自閉スペクトラム障害)とは

現在は自閉症やアスペルガー症候群、広汎性発達障害などを含む言葉として、”自閉スペクトラム症”という表現が使われています。社会的コミュニケーションや行動が苦手で、物事に強いこだわりを持っているという特徴があります。また、人によって症状の重さや種類が異なります。

ADHD(注意欠如多動性障害)とは

年齢あるいは発達に比べて注意力が足りない、衝動的で落ち着きがないといった特性があるために日常生活に支障をきたしていることが特徴です。医学的には“注意欠如多動症”とも呼ばれます。注意が散漫になりやすい過剰な活動性を示すといった特性を持つ障害です。幼少期によく認識されますが、成人期にも影響を及ぼすことがあります。

もしグレーゾーンだと言われたら

発達障害は、「グレーゾーン」と呼ばれる、診断基準は満たさないが発達障害の傾向がある状態の人々も含まれます。このグレーゾーンは、理解や支援を受けにくいため、分類や診断の有無にかかわらず、周りの人のサポートが必要です。一人ひとりの特性を理解し、それぞれの生きづらさを減らす取り組みが今後の課題となっています​ 。

まとめ

発達障害は、単一の原因ではなく、多くの要因が重なって発生することが多いため、それぞれの人に合った理解とサポートが必要です。発達障害に関する理解の追求とともに、適切なサポート体制の強化が進められています。

時間を上手に使うことは、経済的、精神的な余裕を手に入れる一つのカギです。

時間を自由にコントロールし、新しい世界や体験、学ぶことで、新しい自分に出会う人もいます。このように時間を価値あるものへ投資するアクションは、ただ時間を浪費することなく、人生を豊かにするために大切なことです​。


 

よくある質問

Q.発達障害のある人が遅刻しやすい理由は何ですか?

発達障害の特にADHDの特性を持つ人は、時間管理やスケジュールの調整が苦手で、未来の予定を想定しながら現在を過ごすことが困難です。また、集中力が切れやすく、準備に時間がかかり、結果的に遅刻しやすくなります。

Q.発達障害の人が遅刻を防ぐための具体的な方法は何ですか?

遅刻を防ぐためには、スケジュールを可視化し、アラームを設定することが有効です。また、持ち物を前日に準備し、日常的に使うアイテムの定位置を決めることで、出発前の準備時間を短縮することができます。

Q.発達障害と診断された場合、どのようなサポートが受けられますか?

発達障害と診断された場合、精神科や心療内科での診察を受け、心理療法や薬物療法などのサポートが受けられます。専門家のアドバイスを基に、自分の特性に合った対策を講じることで、日常生活の困難を軽減することが期待されます。


 


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監修医師

草薙威史 先生

草薙威史 先生

経歴
  • 山形大学医学部 卒
  • 二本松会山形病院
  • 飯沼病院
  • 星ヶ丘病院
  • さとうメンタルクリニック
  • 新宿溝口クリニック
  • ナチュラルアートクリニック
  • 新宿廣瀬OPクリニック
  • ひめのともみクリニック
  • 三田こころの健康クリニック新宿
  • 医療法人社団TLC医療会 ブレインケアクリニック 理事長
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