精神科・心療内科 渋谷区恵比寿の心療内科・精神科|ハロスキンクリニック恵比寿院 精神科・心療内科 コラム

家族ができる心のケア

心の不調に気づく第一歩

心の健康に関する問題は、しばしば本人にとって気づきにくいものです。時には、周囲の変化に対する敏感さが薄れることもあります。しかし、家族や身近な人が異変に気づくことで、大切な一歩を踏み出すことができるのです。特に精神疾患は、家族の理解とサポートが非常に重要であり、適切な対応には家族の視点からの「気づき」が不可欠です。保健所や精神保健福祉センターへの相談が、その第一歩となることが多いです。こうした施設では、精神疾患の有無に関わらず、具体的な支援の方法についてアドバイスを受けることができます​ ​。

以下は、家族が気をつけるべき心の健康に関するサインです。これらのサインが10日から2週間以上続いている場合は、専門の機関に相談することが推奨されます。

身体的な変化に注目する

  • 睡眠の質の変化:例えば、朝早く目が覚める、夜中に何度も起きてしまう、寝付きが悪いなど。
  • 食欲や体重の変動:食欲が落ちる、食べても味が感じられない、逆に食欲が増す、体重が増減する。
  • 疲れやすさ:朝から体がだるい、疲れが抜けない感じがする。
  • その他の身体的な変化:頭が重く感じる、肩や首の凝り、消化不良が続くなど。

これらのサインは、心の不調が身体に現れたものであり、早期に専門家に相談することで、適切な対応が可能となります。ハロスキンクリニックでは、不眠症や気分の落ち込み、パニック症候群などの様々な精神疾患に対する相談を受け付けています。

こころの面での変化を理解する

憂鬱な気分、何に対してもやる気が出ないおっくう感、焦燥感や不安感が高まるなど、こころの面での変化も大切なサインです。これらの感情は、ストレスや心理的な負担が原因で現れることがあります。特に、悩みやストレスを抱えている人では、こころの不調が身体的な症状として現れることも珍しくありません​ ​。

行動の面で見られる変化

行動の面では、会社や学校への遅刻・欠席が増えたり、そもそも出社・登校を拒否するようになることもあります。また、日常のコミュニケーションが減少し、自己否定的な発言が増えることも心の不調を示すサインとして挙げられます。さらに、これまで楽しんでいた趣味や活動に対する関心が薄れ、自宅にこもりがちになるなど、生活パターンの変化も見られます​ ​。

相談の一歩を踏み出して

心の声に耳を傾けて

周囲の人が心の変調を抱えていると感じたら、その人の言葉に耳を傾け、寄り添うことが最初の一歩です。決して否定せず、話したいときに話せるよう、受け入れる姿勢を見せることが大切です。話すことに躊躇している場合は、「いつでも話してね」という安心感を提供することで、心の重荷を少しでも軽くすることができます​ ​。

適切なサポートを見つける

相談する際には、本人だけでなく家族も一緒に、適切なサポートを求めることが重要です。職場の産業医や専門の相談窓口を利用することで、問題の解決策や適切な対応方法についてのアドバイスを得ることができます。また、長時間労働や職場のハラスメントなど、特定の問題に対しては、外部の専門機関へ相談することも一つの手段です​ 。

相談を進める中で、様々な対応策やサポートが見えてきます。大切なのは、本人が抱える問題や心配事に共感し、解決に向けて一緒に取り組むことです。心の不調を抱える人にとって、理解ある寄り添いは大きな支えとなります。

職場でのハラスメントに直面した場合

職場のハラスメントは、個人の尊厳や健康を脅かし、企業にとっても業務の支障や人材流出の原因となり得ます。特に、従業員の3人に1人がパワーハラスメントの経験があるという調査結果もあり、職場でのいじめや嫌がらせは深刻な問題です。パワーハラスメントには、身体的攻撃、精神的攻撃、人間関係からの切り離し、過大な要求、過小な要求、個の侵害など、さまざまな形態があります。これらのハラスメントに対処するためには、明るい職場応援団などの専門機関への相談や、労働局、労働基準監督署に設置されている総合労働相談コーナーでの面談・電話相談が有効です。また、法テラス(日本司法支援センター)やみんなの人権110番といった相談窓口も利用できます​ ​。

長時間労働が心配なとき

長時間労働は心身の健康に重大な影響を及ぼす可能性があります。特に、月45時間を超える時間外労働は健康障害のリスクを高めるとされています。もし、月80時間を超える長時間労働がある場合、法律により事業主は労働者に対して医師の面接指導を受けさせなければならないことになっています。家族や本人が長時間労働による健康への影響を心配する場合は、地域の総合労働相談コーナーや労働条件相談ほっとラインなど、公的な相談窓口に相談を検討することが重要です​ 。

心のケアを家族でサポートする

安心感を育む家庭環境の重要性

身心が不調をきたす際に、最も基本的で重要なことは「安心して休む」ことです。心の不調は、食欲不振や意欲の低下、コミュニケーションの減少、趣味への関心喪失、頻繁なため息、睡眠の質の低下など、日常生活に様々な変化をもたらします。これらの変化に対し、言葉遣いだけでなく、細やかな配慮をすることが、患者さんにとって大きな安心感を提供し、自宅での休息をより心地良いものにします。病気の悪化を予防し、回復への道を助けることにも繋がります​。

受診のすすめと支援の手段

ご家族の様子が以前と異なり、その状態が続いている場合は、医療機関を受診することをお勧めします。これは身体の疾患と同じく、早期対応が回復に繋がるためです。受診を勧める際には、「うつ病」などのレッテルを貼るのではなく、「最近、疲れがなかなか取れないようで心配している」といった配慮ある表現を心がけましょう。また、初診時には同伴することが望ましいです。地域の医療機関検索サービスを利用して、専門の精神科や心療内科を見つけるのも一つの方法です。既にかかりつけ医がいれば、そこから専門医を紹介してもらうこともできるでしょう​ 。

心の健康への理解と家族の役割

心の不調を共に乗り越えるために

心の病に対する基本的な理解として、家族の支えが非常に大切であることは広く認識されています。しかし、その支え方には、かえって患者さんを追い込んでしまう可能性もあります。大切なのは、病気に対する理解を深めつつ、ストレスの原因を取り除くこと、そして無理に励ますのではなく、患者さん自身が自分らしくいられるようなサポートをすることです​ 。

原因探しは避け、今できることに集中

心の病にはさまざまな要因が絡み合っています。家族として「なぜ病気になったのか」という原因を探ろうとすることは、時には逆効果となることもあります。大切なのは、現状を受け入れ、患者さんがストレスを感じない環境を整えることです。家族ができるのは、患者さんの今をサポートし、快適な環境を提供することに集中することです​​。

励ますのではなく、共感と理解を

「頑張って」という言葉は、意外と患者さんを追い詰めることがあります。心の病を抱える人々は、すでに自分なりに精一杯の努力をしています。家族からの無条件の理解と共感こそが、彼らにとって最も力になるサポートです。また、患者さん一人ひとりに合わせた治療方法を選択することが重要であり、カウンセリングや薬物治療だけでなく、生活習慣の改善や趣味活動への参加など、多方面からのアプローチが効果的です​ 。

特別な対応を無理に行わない

心の不調を抱えている方にとって、日常から離れた活動やイベントはかえって疲労感を増すことがあります。家族が良かれと思って計画したイベントも、本人にとっては負担になる場合があるため、本人が本当に望んでいること、心地良いと感じることに焦点を当てることが重要です。心のエネルギーが少ない状態では、元気になる気持ちが自然と湧いてくるまで待つことも、大切なサポートとなります​ ​。

大きな生活の変更は慎重に

心の病を抱えている方は、時に自分自身を責めたり、自己嫌悪に陥ることがあります。特に、職場や家庭内での問題に直面したとき、自分のせいだと感じ、退職や離婚など大きな決断を急ぎたがることがあります。しかし、心の病は視野が狭くなり、物事を悲観的に捉えがちになるため、重要な決断は病状が改善してからの方が賢明です。家族は、今は健康を第一に考え、回復を待ってから一緒に問題に取り組むことを提案することが、大きな支えとなります​ ​。

受診への同伴をお勧めします

心療内科への受診は、患者さん一人だけの旅ではありません。治療過程において家族のサポートは極めて重要です。家族が一緒に診察に参加することで、患者さんがどのようなサポートを必要としているかを理解しやすくなります。また、患者さんが診察に来られない状況でも、家族が主治医と連携して状況を共有し、適切な対応を相談できます。ただし、この際、家族はサポートする側としての立場を保ち、患者さんと医師の間のコミュニケーションを尊重することが大切です​ ​。

ハロスキンクリニックでは、カウンセリングや様々な治療オプションを提供しており、患者さん個々のニーズに応じたアプローチを心がけています。心の不調を抱える方々に対して、薬物療法だけでなく心理療法も重視し、家族の理解と支援を通じて患者さんの回復を目指します。そのためにも、家族の積極的な関与と理解が求められるのです。

このように、家族が受診の際に同伴することは、患者さんが直面している問題への理解を深め、治療への参加とサポートを強化するために非常に有効です。家族が主治医と良好なコミュニケーションを取り、患者さんの日常生活の中での支援を行うことは、治療過程において極めて重要な役割を果たします。

自殺のサインを理解する

気づくべき言動の変化

自殺を考えている人は、しばしば自分の内面的な葛藤を周囲に示すサインを出します。これらのサインは、精神的な不調や人生の危機に直面していることを示唆しています。健康問題、家庭内の不和、経済的な困難、勤務上の悩み、交際問題、学校での問題など、様々な要因が自殺の背景にあることが多いです。

厚生労働省は、自殺予防に関して具体的な指針を提供しています。これには、うつ病の症状に注意する、原因不明の身体の不調が長引く、飲酒量が増す、自己の安全や健康が保てないなどの10箇条が含まれます。これらのサインが見られた場合は、速やかに専門家の助けを求めることが推奨されます​。

対応の原則

自殺について話す人には、批判や説教を避け、理解と共感を持って接することが重要です。「死にたい」という発言は、深刻なメンタルの不調のサインであり、精神科や心療内科への受診を勧めることが、悪化を防ぎ命を救うことにつながります​ ​。

自殺予防には、早期発見と早期介入が鍵です。自殺のサインを見逃さないためには、メンタルヘルスに関する知識の向上が求められます。また、潜在的な自殺のリスクを抱える人々を見守り、必要に応じて適切な支援へと導く「ゲートキーパー」としての役割も、自殺予防において重要です​。

自殺予防に関する具体的な取り組みとしては、教育、社会のさまざまな領域での啓発活動、ハイリスク者への直接的なアプローチ、適切な医療機関での治療が挙げられます。これらの活動を通じて、自殺を防ぐための社会全体の取り組みが強化されています​ 。

自殺のサインに気づいた場合は、専門家に相談する、寄り添う姿勢を保つ、そして、可能であれば精神科の病院での入院治療も考慮することが、自殺予防のためには効果的です​​。

過労死を予防する方法

健康的な生活習慣の実践

過労死を予防するためには、日常生活においてバランスの取れた食生活、規則正しい運動、禁煙などの健康的な生活習慣を心がけることが重要です。肥満や高血圧、脂質異常症(高脂血症)、高血糖症といった状態は、脳や心臓の疾患のリスクを高めるため、特に注意が必要です。

家庭での健康管理とサポート

労働者が職場で産業医や保健師から健康管理のアドバイスを受けている場合、その内容を家族と共有し、アドバイスに従った生活習慣の改善に努めることも大切です。家族が一丸となって健康管理に取り組むことで、過労死の予防につながります。

家庭内での事故予防

子どもがいる家庭では、家庭内での事故予防も重要です。例えば、階段には柵を設置し、扉での手はさみ事故を防ぐために工夫することや、ストーブに近づけないような措置を講じることが挙げられます。これらの措置は、子どもを過労死だけでなく、家庭内での事故からも守るために有効です​​。

過労死予防に努めることは、個人だけでなく家族全体での取り組みが求められます。健康管理の知識を共有し、家庭でできる予防策を実践することが、過労死を避けるための一歩となります。



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監修医師

草薙威史 先生

草薙威史 先生

経歴
  • 山形大学医学部 卒
  • 二本松会山形病院
  • 飯沼病院
  • 星ヶ丘病院
  • さとうメンタルクリニック
  • 新宿溝口クリニック
  • ナチュラルアートクリニック
  • 新宿廣瀬OPクリニック
  • ひめのともみクリニック
  • 三田こころの健康クリニック新宿
  • 医療法人社団TLC医療会 ブレインケアクリニック 理事長
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