精神科・心療内科 渋谷区恵比寿の心療内科・精神科|ハロスキンクリニック恵比寿院 精神科・心療内科 コラム

心療内科で薬を使わない治療法はある?薬物療法を避けたい場合の選択肢

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薬物治療の必要性に疑問を呈する声があります。特に、アメリカでは抗うつ薬がプラセボと同じくらいの効果しかないという研究結果が出て以来、薬以外の治療法への関心が高まっています。多くの患者さんが、薬を避けたい様々な理由―薬に対する抵抗感、仕事への影響の懸念、薬の増量を避けたい、妊娠を考えている等―で当院を訪れます。当院では、患者さんの性格、病気の状態、困っている症状を基に、薬物を使うかどうかを判断しています。精神疾患には脳科学的、心理的、社会的要因が絡み合っているとされています。

脳科学的要因

脳内の神経伝達物質の不均衡など脳科学的原因には薬物治療を、心理的トラウマやPTSDといった問題にはカウンセリングを、社会的な課題に対してはリハビリテーションを通じた社会復帰支援が適しています。薬物療法の主な目的は、幻覚、妄想、不穏、興奮、抑うつ、躁状態、焦燥感、不安、緊張、強迫観念、不眠などの症状の緩和です。統合失調症や双極性障害では、神経伝達物質のバランスの乱れにより脳内環境の調整が必要になります。不安障害やパニック障害の場合、扁桃体の活動過多が原因であり、これを安定させることで症状を抑えることができます。日常生活に支障をきたす程の症状や、睡眠が取れない状態が続く場合には、薬物を用いて症状を和らげることが推奨されます。薬物治療なしでの治療が理想的ですが、治療の遅れが症状の悪化を招き、結果として回復に時間がかかることもあります。薬物治療への懸念がある場合は、医師と症状の程度や改善方法について相談することが大切です。

薬物療法のメリットデメリットについて

精神医学における向精神薬は、抗うつ薬、抗不安薬、睡眠薬など、精神症状を治療するために用いられる薬物の総称です。ここでは、これら薬物の種類ごとの効果と副作用を概観します。

これらの薬物は主に症状の緩和を目的とし、対症療法の一環として位置づけられます。効果には個人差があるため、抑うつや不眠の背後にある根本的な原因の解決には、生活習慣の見直しやカウンセリングを通じた支援が重要となります。

どのような病気が薬の効果を得にくいのか?

発達障害グレーゾーン

発達障害のグレーゾーンは、障害と健常の間の明確な区別が難しい状態を指します。この範囲では、障害の有無に関するはっきりとした境界線が存在せず、症状の現れ方も個人によって大きく異なります。このため、グレーゾーンという用語が使用されます。しばしば、繰り返しの失敗体験や、周囲と同じことができないというストレスから自己肯定感が低下し、これが二次的な障害を引き起こす原因となることがあります。このような二次障害に対しては、場合によっては薬物治療が効果を発揮することがあります。

新型うつ病(非定型うつ病)

新型うつ病とは、薬物治療への反応が慎重であるとされる状態で、主に栄養障害タイプとパーソナリティ障害タイプの二つに大別されます。栄養障害タイプでは、主に生活習慣や食生活の見直しが推奨されます。一方、パーソナリティ障害タイプでは、個人の性格特性に焦点を当てた治療が必要とされます。このような場合には、精神分析やカウンセリングなどの精神療法が効果的であると考えられています。

パーソナリティー障害

様々なタイプが存在しますが、それらは生まれ持った気質、遺伝、育った環境、家族関係、そして社会的背景(時代の流れ、社会状況、価値観、社会生活の経験等)によって影響を受けるとされています。障害の種類や抱えている症状を特定した上で、抗うつ薬や気分安定剤の使用が検討されることもありますが、これらの薬剤には効果が表れにくいことが指摘されています。

摂食障害

摂食障害の原因は、生物学的(脳機能等)、心理的、社会的な要因が相互に影響し合っているとされ、最近では遺伝的な要因の存在も明らかになっています。摂食障害に伴う身体的な症状の管理には薬物治療が用いられることがありますが、心理的な課題の解決にはカウンセリングが効果的です。さらに、食事や栄養面の指導も重要な対応策となり得ます。

現代型産後うつ病育児ストレス

産後うつ病の発症時期は、出産直後から1〜2年後までと幅広く、以前は産後数ヶ月以内に発症するケースが多く、抗うつ薬による治療が有効であるとされていました。しかし、最近では貧血や鉄分不足が原因で発症するケースが増えており、抗うつ薬の効果が見られない場合もあるようです。

*注意事項

なお、当院では摂食障害やパーソナリティ障害など、特定の疾患に対しては、必要な専門性や入院の必要性により、適切な治療を提供することが難しい場合があります。

発達障害(ADHD(注意欠如多動性障害)・ASD(自閉症スペクトラム症)・LD(学習障害))

発達障害は大きく3つのカテゴリーに分けられますが、その原因は明確には解明されていません。多くの場合、これらの障害に伴うさまざまな問題に対して、療育や生活環境の最適化が主要な治療手段となります。しかし、てんかん発作が伴う場合には、薬物による管理が必要です。また、睡眠障害、注意力の散漫、多動、衝動性、自傷行為、興奮、攻撃性など、日常生活に影響を及ぼす症状に対しては、薬物療法の適用が検討されることもあります。ADHDについては、コンサータ、ストラテラ、ビバンセ、インチュニブの4種類の薬が現在使用されており、その効果は個人によって異なります。

双極性感情障害Ⅱ型

双極性障害の治療において、躁状態やうつ状態の緩和には薬物治療が欠かせません。主に気分安定薬と抗精神病薬が治療に用いられており、これらの薬は症状を改善するだけでなく、再発を防ぐ効果も認められています。しかし、治療を自己判断で中断したり、適切な管理を怠ると、症状の再発リスクが高まるため、慎重な対応が求められます。

心療内科で薬物治療を避けたい場合に取りうる治療法には何があるか?

漢方薬

日常生活での小さな出来事による不安やイライラ、執着的な思考など、多くの人が経験する可能性のある「神経症」や、心理的なストレスが原因で体に現れるさまざまな機能的障害を抱える「心身症」に対して、漢方薬が効果的であるとされています。これには、常に緊張状態にあることで起こる頭痛、過剰な発汗、動悸、消化不良、不眠などの症状が含まれます。漢方薬は自然由来の成分で作られているため、副作用のリスクがあるものの、症状や体質に合わせた適切な処方が可能です。その効果は人それぞれ異なるため、専門医との相談を通じて、自分に合った漢方薬を見つけることが重要です。当院では漢方薬の処方を行っており、お困りのことがあれば気軽にご相談いただけます。

サプリメント

この外来は、患者一人ひとりの血液検査データを基に、栄養素の不足や過剰を特定し、個々に最適なサプリメントの組み合わせを提案することを目的としています。「自分に必要な栄養素を正確に理解する」ことがこの取り組みの核心です。適切なサプリメントによる栄養補給を通じて、薬に頼ることなく、栄養素が体内で果たす役割を最大限に引き出し、人体が本能的に備える自己治癒力を促進することが目標です。

当院では、特にうつ症状に効果的なサプリメント「MIND UP(マインドアップ)」や「さつまの力」を独自に開発し提供しています。「MIND UP」は、脳の神経伝達物質の生成に必要な必須アミノ酸であるフェニルアラニンを補給し、抑うつ状態の改善に役立つよう設計されています。また、「さつまの力」は抗炎症効果に着目し、消化管の炎症やコロナウイルス感染症の後遺症による抑うつや慢性的な疲労感に悩む方向けのサプリメントです。

認知行動療法

認知行動療法は、日常生活での出来事に対する「受け止め方」や「考え方」に焦点を当て、より穏やかな気持ちで過ごせるようにするためのカウンセリング技法です。何かが起こった際に自然と頭に浮かぶ思考やイメージを「自動思考」と称し、これらの自動思考によって感情が揺れ動き、行動が変わることがあります。このプロセスに介入し、思考や行動パターンを変えることが、認知行動療法の目的です。

認知行動療法は、困難な状況に直面した際に生じる自分の思考や行動を慎重に見つめ直し、苦しい時に自動的に浮かぶ考えやイメージを意識的に捉え直して、よりバランスの取れた思考パターンへと調整する訓練方法です。

加えて、私たちが本来持っている身体機能に注目し、生活習慣の見直しを通じて安定した精神状態を維持できるようサポートする「セロトニンセラピー」と「睡眠外来」も提供しているクリニックもあります。こういったプログラムでは、心と体の健康を促進するための具体的なアドバイスとガイダンスを行っているようです。

心療内科で薬物治療を避けたいと考える際の注意点について

精神科における薬物治療への抵抗感は強いものがあり、特に副作用への心配が大きな理由の一つです。しかし、症状によっては薬剤治療が欠かせない場合も存在します。精神疾患は内科や外科のように目に見える病変や検査結果で明確になるわけではないため、患者さんが具体的なイメージを持ちにくいのは理解できます。それでも、薬物治療は有効な選択肢であるため、医師との密な相談を通じて、自身の症状に合った治療法を見つけ、納得のいく治療を受けることが重要です。

薬を避けたい場合は、薬物治療を行わない心療内科を探しましょう

薬物療法以外にも多様なカウンセリングやTMS治療など、患者さまの個性や生活様式に合わせた治療オプションを提案してくれるクリニックもあります。

自分にあったクリニックを探しましょう。


 

よくある質問

Q.心療内科で薬を使わない治療法にはどのようなものがありますか?

心療内科で薬を使わない治療法には、漢方薬、サプリメント、認知行動療法、セロトニンセラピー、睡眠外来などがあります。これらの方法は、生活習慣の改善や心理的アプローチを重視しています。

Q.漢方薬はどのような場合に効果的ですか?

漢方薬は、不安やイライラ、緊張状態、頭痛、動悸、不眠などの症状に対して効果的です。自然由来の成分を使用しているため、副作用が少なく、個々の体質や症状に合わせた処方が可能です。

Q.サプリメントによる治療はどのように行われますか?

サプリメントによる治療は、患者一人ひとりの血液検査データを基に、栄養素の不足や過剰を特定し、個々に最適なサプリメントの組み合わせを提案します。例えば、うつ症状に対しては「MIND UP」や「さつまの力」が効果的です。


 


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監修医師

草薙威史 先生

草薙威史 先生

経歴
  • 山形大学医学部 卒
  • 二本松会山形病院
  • 飯沼病院
  • 星ヶ丘病院
  • さとうメンタルクリニック
  • 新宿溝口クリニック
  • ナチュラルアートクリニック
  • 新宿廣瀬OPクリニック
  • ひめのともみクリニック
  • 三田こころの健康クリニック新宿
  • 医療法人社団TLC医療会 ブレインケアクリニック 理事長
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