オンライン診療は、自宅や外出先で医師の診療を受けられる便利なサービスです。
スマートフォンやパソコンでのビデオ通話を通じて、医師の診察を受け、必要な薬や処方箋を受け取ることができます。
クリニックはいつも待たされると思っていませんか?嫌な待ち時間を解消しましょう!
病院まで行くのは面倒!自宅から出たくない!オンラインで一挙に解決
オンライン診療のメリット・デメリット
メリット
1.通院時間の短縮
医療機関を選ぶとき、交通の利便性を基準にすることが多いですが、オンラインならそんなの関係ありません!地理的な制約を受けないことは大きなメリットです。
2.待ち時間の短縮
病院やクリニックへの不満第1位は「待ち時間が長いこと」。オンラインだと待ち時間があっても自由に過ごすことができ、ストレスも軽減されます。
3.好きな場所・好きな時間で受診出来る
自宅や会社、学校など、他人の迷惑にならない場所であればどこでもオンライン診療を受けていただけます。対応時間も、深夜・早朝対応しているクリニックもあり、自身の生活に合わせて選ぶことが可能です。
4.通院がバレない
通院しているところを人に見られる心配もなく、待合室で知人とばったり会うこともないため、プライバシーが守られます。
5.リラックス
画面越しなため、対面診療のようにはうまく伝わらないこともあるかもしれませんが、慣れてしまうと、そんな心配はまったく必要ありません。
近年は、オンライン飲み会やリモート会議などでビデオ通話慣れしている人も多く、慣れ親しんだ自宅での環境からオンライン診療を受けることで、よりリラックスした状態で自分の気持ちや症状を話せます。
心にも身体にも負担が少なく、受診のハードルを下げることが期待できます。
6.感染症防止
感染症の流行時は、患者さまとスタッフ双方の感染リスクを低減させることができ、安全な運営につながります。
デメリット
1.インターネット環境の整備・オンライン診療の事前準備
スマートフォンやパソコンなどのビデオ通話が行える機器をあらかじめ用意する必要があります。高齢者や機械音痴な人は、接続に時間がかかる可能性があります。
2.触診や聴診、検査などが受けられない
症状によって必要な診察内容がオンラインでは受けられない場合があります。血液検査など、対面で行う医療行為には、通院が必須になります。
まれに、訪問看護サービスを導入しているクリニックもありますが、現在はまだ少数です。
3.画面越しでコミュニケーションが取りにくい
インターネット環境が不安定な場合、ビデオ通話が乱れたり、音声が途切れたりすると、画面上での意思の疎通が上手くいかない場合があります。表情が見えにくいこともあり、気持ちを言葉にして伝えなければならず、発言が苦手な人には難しいことでもあります。
4.オンライン診療の手数料が発生
オンライン診療では、診察料のほかにオンライン診療の手数料が必要です。
手数料は、クリニックごとに料金が異なり、受診するクリニックごとに確認する必要があります。
5.診断書や各種書類の発行に時間がかかる
診断書や傷病手当金支給申請書、診療情報提供書など、医師がOKと判断した場合のみ、発行することが出来ます。これは対面診療と変わりありません。
基本は、郵送での対応になるので、配達日数も頭に入れておきましょう。
メールでのデータ送付は、個人情報保護の観点からお断りしているクリニックもありますので、事前に確認しましょう。
オンライン診療でも処方薬は出る?
オンライン診療では、対面診療とは異なり、基礎疾患などの情報が把握しきれていないため、7日間を上限とした処方になります。一度に大量の処方を行わないことで、高齢者や精神疾患の患者の、多受診による重複処方や医薬品の違法な転売、意図的な重複処方など、悪意をもった迷惑な患者の受診を防ぐ狙いがあります。
初診には向精神薬は処方できません
初診のオンライン診療では、麻薬や向精神薬など、特に安全管理が必要な薬品は、処方できない規制がかけられています。これらの薬は、中枢神経に作用するため、さまざまな意識障害や幻覚、妄想、記憶力の低下などを引き起こします。乱用・転売する人々も存在し、別人へのなりすましや虚偽の申告を見分けることが困難です。
処方の制限については、受診前にクリニックに問い合わせることをおすすめします。
処方できない薬の例
- 抗うつ薬や睡眠薬
- 抗不安薬(精神安定剤)
- 抗認知症薬
オンラインで処方薬を受け取る方法
クリニックで交付される処方箋の使用期限は交付日を含めて4日以内です。これには、休日や祝日も含まれているので、土日や連休なども頭に入れておきましょう。また、仕事や旅行など次の受診まで間が空いてしまう時は、事前に医師に伝えることで処方薬の使用期限を延長することができます。
院内処方の場合
院内処方とは、診察を受けたクリニックでの会計時に、そのまま処方薬を受け取れることです。
オンラインでの院内処方の場合は、診察を受けたクリニックから自宅へ処方薬を郵送してもらえます。
メリット
わざわざ薬局に行かなくても、そのまま受け取れることです。
デメリット
郵送に時間がかかる場合があり、クリニックが取り扱っていない処方薬は処方できないことなどがあります。
院外処方の場合
院外処方とは、診察を受けたクリニックから処方箋を発行してもらい、自分の好きな薬局に出向き、処方薬を受け取れることです。
オンラインでの院外処方の場合は、診察を受けたクリニックから処方箋をFAXやPDFデータなどで薬局に送付します。薬局での確認が取れたら、薬局から郵送、または自分で薬局に取りに行くこともできます。郵送での対応を希望する場合は、薬剤師による服薬指導においてもオンラインか対面で指導を受ける必要があります。服薬指導では、処方薬の効果や副作用、飲み合わせなどを説明します。
お薬手帳の提示方法や従来のお薬手帳に貼付されていたシールについては、服薬指導の際に、薬剤師にご確認ください。
メリット
薬局を選べることと、複数の医療機関から処方された処方薬を、自身で管理・統一できることです。
デメリット
薬局に行かなければいけないことと、処方箋の有効期限に気を付けなければならないことです。
まとめ
このように、オンライン診療のメリットとデメリットが分かったところで、あなたはオンラインと対面、どちらを選びますか?
対面とオンライン、どちらでも自分のニーズに合った方法で受診OKです。心と身体の健康を保ちましょう。
自分の時間を大切に、健やかな生活を過ごしていきましょう!
よくある質問
- Q.オンライン診療のメリットは何ですか?
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通院時間や待ち時間の短縮、好きな場所・時間で受診できること、通院がバレないこと、リラックスできること、感染症防止などがメリットです。
- Q.オンライン診療のデメリットは何ですか?
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インターネット環境の整備が必要、触診や検査ができない、コミュニケーションが取りにくいこと、手数料が発生すること、書類発行に時間がかかることなどがあります。
- Q.オンライン診療で処方薬を受け取る方法は何ですか?
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院内処方では処方薬を自宅へ郵送、院外処方では処方箋を薬局に送付してもらい、郵送や薬局で受け取ります。