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癇癪は発達障害のサイン?ADHDとの違いと今すぐできる対処法

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もしかして発達障害?癇癪で考えられる3つの可能性、癇癪と発達障害の関連性

子どもが激しく泣いたり怒ったりする癇癪(かんしゃく)を起こすと、「なぜこんなに激しいのだろう」「もしかして発達障害なのでは」と不安になる大人は少なくありません。特に幼児期や小学生低学年では、物を投げる、うるさいほど泣き叫ぶ、なかなか落ち着くことができないなど、対応に悩む場面が増えがちです。

癇癪とは、気持ちの切り替えがうまくいかず、感情が爆発した状態を指します。理由は一つではなく、年齢による発達段階、環境の変化、強いこだわり、疲れや不安など、さまざまな要因が重なって起こります。その中の一つとして、ASD(自閉スペクトラム症)やADHD(注意欠如・多動症)といった発達特性が関係しているケースもありますが、癇癪がある=発達障害と決めつけることはできません。

大切なのは、「なぜ癇癪を起こすのか」を年齢や特徴に応じて整理し、子どもにも大人にも無理のない対応や対処法を考えることです。ここでは、癇癪で考えられる3つの可能性と、発達障害との関連性について分かりやすく解説します。

イヤイヤ期やわがままとの決定的な違いとは

癇癪とよく混同されやすいのが、2歳〜3歳頃に見られるイヤイヤ期や、一見わがままに見える行動です。この時期の子どもは、自我が芽生え、「自分でやりたい」「思い通りにしたい」という気持ちが強くなります。そのため、要求が通らないと泣いたり怒ったりすることがありますが、多くの場合は時間が経てば自然と落ち着きます。

一方、癇癪の場合は、本人も感情をコントロールできず、長時間続いたり、物を投げる・自分や他人を叩くなど行動が激しくなったりすることがあります。4歳、5歳、小学生になっても頻繁に起こり、理由が分かりにくい場合は、大人の対応だけでは収まりにくいこともあります。

また、わがままは「目的を達成するための行動」であることが多いのに対し、癇癪は「感情が限界を超えてしまった結果」と言えます。大人が叱ったり説得したりしても逆効果になることがあり、「なぜ止められないのか」と悩みが深まる原因になります。違いを理解することは、適切な対処法を選ぶ第一歩です。

ASD(自閉スペクトラム症)の特性が癇癪に繋がるケース

ASDの特性がある子どもや大人の場合、強いこだわりや感覚の過敏さが癇癪の引き金になることがあります。たとえば、予定の変更が受け入れられない、音や光、人混みに強い不快感を覚える、思い通りの手順で進まないと混乱してしまうなどです。本人にとっては「耐えられない刺激」や「理解できない変化」であり、癇癪を起こすことでしか表現できない場合があります。

このタイプの癇癪は、赤ちゃんや幼児だけでなく、小学生、さらには大人になっても見られることがあります。大人の場合は外では我慢できても、家に帰ると爆発するケースもあります。特徴として、落ち着くまでに時間がかかり、言葉での説明や説得が通じにくい点が挙げられます。

対応としては、無理にやめさせるのではなく、事前に見通しを伝える、こだわりを完全に否定しない、安心できる環境を整えることが有効です。癇癪の理由を「性格」ではなく「特性」として捉えることで、大人の対応も変わってきます。

ADHD(注意欠如・多動症)の特性が癇癪に繋がるケース

ADHDの特性がある場合、衝動性や感情のコントロールの難しさが、癇癪として表れることがあります。思い通りにならないと瞬間的に怒りが爆発したり、注意がそれたことでトラブルになり、結果として癇癪を起こすこともあります。幼児期だけでなく、小学生や大人になっても見られる点が特徴です。

ADHDの場合、本人も「なぜこんなに怒ってしまうのか分からない」と感じていることが多く、後から後悔するケースも少なくありません。癇癪を起こす理由は、疲れ、空腹、刺激の多さなど日常的な要因が重なっていることが多いです。

対応の大人としては、感情が高ぶっている最中に注意や説教をするのではなく、まず安全を確保し、落ち着くのを待つことが大切です。その後で、短く具体的に対処法を一緒に考えることが有効です。癇癪を「問題行動」として見るのではなく、「助けが必要なサイン」として捉え、必要に応じて相談や診断につなげる視点も重要になります。

なぜ?発達障害のある子どもが激しい癇癪を起こす主な理由

発達障害のある子どもが起こす激しい癇癪に対して、「どうしてここまでひどいのだろう」「何歳まで続くのだろう」と悩む保護者は少なくありません。保育園の年長や小学生、さらには思春期に入っても癇癪が続くと、毎日の対応に疲れたと感じてしまうのは自然なことです。

癇癪と発達障害は、必ずしもイコールではありませんが、発達特性によって癇癪が起こりやすくなるケースは確かに存在します。癇癪とは、わがままや反抗ではなく、本人の中で感情や刺激の処理が追いつかなくなった結果として表れる行動です。朝の準備や環境の変化など、日常の中の些細な出来事が引き金になることもあります。

大切なのは、「なぜ癇癪が起きるのか」という理由を理解することです。理由が分かれば、無視や叱責だけに頼らない対応を考えることができます。ここでは、発達障害のある子どもが癇癪を起こしやすい主な理由について、具体的に解説していきます。

自分の気持ちを言葉でうまく表現できない

発達障害のある子どもは、自分の気持ちや不快感を言葉で表現することが苦手な場合があります。「嫌だ」「つらい」「困っている」といった感情をうまく言えないため、代わりに癇癪という形で表現してしまうのです。これは、伝えたい気持ちがないわけではなく、伝える手段が見つからない状態と言えます。

特に幼児期や保育園・年長の時期では、語彙や感情表現が十分に育っていないこともあり、癇癪の頻度が高くなりやすいです。小学生になっても言葉で整理する力が追いつかないと、感情が一気にあふれてしまうことがあります。大人から見ると突然のように見えても、本人の中では限界まで我慢しているケースも少なくありません。

このタイプの癇癪に対して、「ちゃんと言いなさい」と促すだけでは解決しにくいことがあります。絵やカードを使って気持ちを示す、選択肢を提示するなど、言葉以外の表現方法を補うことが有効な場合もあります。検査や療育を通して、表現の練習を重ねることで、徐々に癇癪が減っていくケースもあります。

感覚が過敏で不快な刺激に耐えられない

発達障害のある子どもの中には、音・光・におい・触覚などの感覚が非常に過敏な場合があります。周囲にとっては気にならない刺激でも、本人にとっては強い苦痛となり、耐えきれず癇癪につながることがあります。たとえば、保育園や学校のざわざわした音、朝の支度中の慌ただしさ、服のタグの違和感などが原因になることもあります。

このような感覚過敏による癇癪は、「なぜそんなことで?」と周囲に理解されにくく、対応している大人が辛いと感じやすいポイントでもあります。無視したり我慢させたりすると、本人のストレスはさらに蓄積され、より激しい癇癪を引き起こす可能性もあります。

対応としては、刺激を減らす工夫や、事前に環境を整えることが重要です。必要に応じて、専門機関での検査や相談を通じて、治療や支援、場合によっては薬を含めた対処を検討することもあります。感覚の問題は「甘え」ではなく、特性の一つであると理解することが、適切な対応につながります。

こだわりが強く、急な予定変更が苦手

発達障害のある子どもに多く見られる特徴として、「こだわりが強い」点が挙げられます。決まった順番や方法、予定通りに進むことに安心感を持っているため、急な変更があると強い不安や混乱を感じてしまいます。その結果、癇癪という形で感情が爆発することがあります。

たとえば、「朝はこの順番で準備する」「今日はこれをする予定だった」といった見通しが崩れると、頭の中が整理できなくなり、落ち着くことが難しくなります。年齢が上がっても、思春期や大人になっても、この特性が続く場合があります。

この場合の対応は、こだわりを無理にやめさせることではなく、事前に変更を伝える、選択肢を用意するなど、心の準備ができるようにすることです。療育の中では、見通しを立てる練習や切り替えのサポートが行われることもあります。こだわりが原因の癇癪は、理由を理解し、環境を整えることで頻度を減らせる可能性があります。

【ステップ別】子どもが癇癪を起こした時の正しい対応方法

子どもが激しい癇癪を起こすと、大人は驚きや不安、焦りを感じやすくなります。「早く止めなければ」「周りに迷惑がかかる」と思うほど、強い言葉をかけたり、無理に落ち着かせようとしてしまうこともあります。しかし、癇癪は子どもがわざと起こしている行動ではなく、感情や刺激を処理しきれなくなった結果として起きている状態です。

そのため、正しい対応のポイントは「やめさせること」ではなく、「安全を守り、自然に落ち着くのを助けること」にあります。対応の順番を間違えると、癇癪が長引いたり、次回以降さらに激しくなったりすることもあります。

ここでは、子どもが癇癪を起こしたときに大人が取るべき行動を、ステップごとに分けて解説します。事前に流れを知っておくことで、いざというときにも落ち着いて対応しやすくなります。

ステップ1:まずは子どもの安全を確保し、危険なものから遠ざける

癇癪が始まった直後に最優先すべきなのは、子どもの安全を守ることです。泣き叫ぶ、床に寝転ぶ、物を投げる、自分や他人を叩くなどの行動が見られる場合、まず周囲に危険なものがないかを確認します。硬い物や尖った物、投げると危険な物があれば、静かに距離を取らせることが大切です。

この段階で注意したいのは、言葉で説得しようとしないことです。癇癪中の子どもは、興奮状態にあり、話を理解したり指示に従ったりすることが難しくなっています。「やめなさい」「危ないでしょ」と強く言っても、かえって感情を刺激してしまうことがあります。

大人はできるだけ落ち着いた態度を保ち、必要最低限の声かけにとどめます。身体的に危険がある場合は、優しく抱える、間に入るなどして安全を確保しますが、力で押さえつけることは避けます。このステップは、癇癪を止めるためではなく、「これ以上悪化させないため」の土台となる重要な対応です。

ステップ2:刺激の少ない場所へ移動して静かに見守り、落ち着くまで待つ

安全が確保できたら、次は刺激を減らすことが大切です。人の多い場所や音・光の刺激が強い環境では、子どもの興奮はなかなか収まりません。可能であれば、静かで落ち着ける場所へ移動します。家庭であれば別の部屋、外出先であれば人の少ない場所を選びます。

この段階で大切なのは、「何かをさせよう」としないことです。謝らせる、理由を聞く、正論を伝えるといった行動は、すべて逆効果になりやすいです。大人はそばにいながら、静かに見守り、子どもが自然に落ち着くのを待ちます。

癇癪は波のようなもので、ピークを過ぎれば必ず下がっていきます。時間がかかっても、「落ち着くまで待つ」という姿勢が重要です。大人が焦らず、感情をぶつけないことで、子どもも徐々に安心感を取り戻していきます。この「待つ時間」は、子どもが自分で感情を整える力を育てる大切な過程でもあります。

ステップ3:落ち着いたら気持ちを代弁し、できたことを褒める

子どもが落ち着いた様子を見せ始めたら、初めて言葉での関わりを行います。このとき重要なのは、癇癪そのものを責めないことです。「さっきは大変だったね」「嫌な気持ちだったんだね」と、子どもの気持ちを代弁するように声をかけます。自分の感情を理解してもらえたと感じることで、子どもは安心しやすくなります。

その上で、「泣くのをやめられたね」「ここまで落ち着けたね」など、できたことに注目して具体的に褒めます。癇癪を起こしたことではなく、「立て直せたこと」を評価することがポイントです。

余裕があれば、「次はどうしたらよかったかな」と一緒に考えることもありますが、無理に振り返る必要はありません。大切なのは、癇癪が起きても関係が壊れないという経験を積み重ねることです。これが、次第に癇癪の頻度や強さを和らげていく土台になります。

まとめ

子どもが癇癪を起こしたときの正しい対応は、「叱ること」や「すぐに止めさせること」ではありません。まず安全を確保し、刺激を減らし、落ち着くまで待ち、落ち着いた後に気持ちを受け止める。このステップを意識することで、大人も子どもも不要な消耗を減らすことができます。

癇癪は、子どもからの「助けてほしい」というサインでもあります。完璧な対応を目指す必要はありませんが、順番を知っているだけで、関わり方は大きく変わります。うまくいかない日があっても大丈夫です。繰り返し経験を重ねながら、少しずつ対応の引き出しを増やしていくことが、子どもの安心と成長につながっていきます。



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監修医師

草薙威史 先生

草薙威史 先生

経歴

  • 山形大学医学部 卒
  • 二本松会山形病院
  • 飯沼病院
  • 星ヶ丘病院
  • さとうメンタルクリニック
  • 新宿溝口クリニック
  • ナチュラルアートクリニック
  • 新宿廣瀬OPクリニック
  • ひめのともみクリニック
  • 三田こころの健康クリニック新宿
  • 医療法人社団TLC医療会 ブレインケアクリニック 理事長
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