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木を描いて心理を探るバウムテスト

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丁寧でわかりやすい説明と対話を大切にしています。

患者様が安心して治療を続けられるように、
信頼されるコミュニケーションを心掛けています。

どんなお悩みでもまずはお気軽にご相談ください。

バウムテストとは?

バウムテストとは、白い紙に一本の木を描いてもらい、その描き方から心理状態や性格傾向を理解する手がかりを得る心理検査です。

ドイツ語で「Baum」は木を意味し、Tree-Drawing Test(樹木画テスト)とも呼ばれます。

この検査は、スイスの心理学者カール・コッホによって1940年代にまとめられた方法として知られており、発達段階の評価や心理的理解の補助として、国内外で長く活用されてきました。

質問に言葉で答える検査とは異なり、絵を描くという非言語的な方法を使うため、うまく言葉にしにくい気持ちや、その人らしい表現の特徴が表れやすいと考えられています。
そのため、心療内科や精神科、心理相談、教育分野などで、面接やほかの検査を補う目的で用いられることがあります。

ただし、バウムテストは「木の絵だけで病気や性格を断定する検査」ではありません。
描かれた特徴を一つずつ機械的に当てはめるのではなく、問診や診察、ほかの心理検査とあわせて総合的に理解することが大切です。

バウムテストでわかること

バウムテストでは、木の大きさ、位置、幹や枝、葉、根、地面の描き方などを総合的に見ていきます。

こうした特徴から、自己イメージ、対人関係の持ち方、気分の状態、緊張の強さ、発達的な成熟度などを考える材料が得られます。

とくに重要なのは、「一つの特徴だけで判断しない」という点です。

たとえば、木が小さいことだけで自信がないと決めることはできませんし、枝が多いから社交的と単純に結論づけることもできません。

全体のバランスや描くときの様子、年齢、現在の困りごとなどもあわせて見ていきます。

バウムテストでは、次のような点が参考にされます。

見るポイント 主にみる内容 考える手がかり
木の大きさ 大きい・小さい、紙面に対する占有率 活力、自己表現の強さ、遠慮の強さなど
木の位置 中央・右・左・上・下 現実との向き合い方、内向性・外向性、過去や未来への意識など
太さ、長さ、線の強さ、安定感 自我の安定、生命力、緊張や疲労感など
枝・樹冠 広がり方、細かさ、まとまり 対人関係、関心の広がり、思考や感情の動きなど
葉・実・花 有無、量、描き込み 外界への関心、豊かさの感覚、達成への意識など
根・地面 根の有無、地面の描き方 安定感、足場の感覚、生活基盤や対人関係の感じ方など

検査の流れと方法

どのように実施するのですか?

一般的には、A4程度の白紙と鉛筆を用い、「木を一本描いてください」と案内して実施します。

研究報告では、A4の白紙に鉛筆で自由に木を描いてもらう方法が用いられており、時間制限を設けない形で行われることもあります。

実際の臨床では、必要に応じて「実のなる木を描いてください」と説明される場合もあります。

描き始める位置、迷いの有無、消しゴムの使い方、描く速さなど、完成した絵だけでなく描画の過程も参考にされることがあります。

どのくらい時間がかかりますか?

バウムテストは比較的短時間で行える検査とされ、短い場合は5~10分程度で終わることもあります。
ただし、実際には年齢や体調、説明や面接の有無によって所要時間は変わります。

どんな人が対象ですか?

バウムテストは、発達年齢の評価で用いられてきた経緯があり、子どもから大人まで幅広い年代に実施されます。
言葉だけでは表現しにくい悩みがある方や、自己理解を深めたい方の心理的特徴を把握する補助資料として用いられることがあります。

木の絵の見方

木の大きさ・位置

木全体の大きさは、活力や自己表現のあり方を考える参考になります。

一般に、非常に大きな木は自己主張の強さやエネルギーの高さ、小さな木は遠慮や自信の乏しさ、縮こまり感などと関連づけて考えられることがありますが、これだけで判断することはできません。

木の位置も、解釈の手がかりの一つです。

中央付近に描かれた木は安定感のある印象としてみられることがあり、右寄り・左寄り・上方・下方といった配置は、その人の関心の向きや心理的な重心を考える材料になります。

木の特徴 一般的な見方 注意点
大きい木 エネルギー、自己主張の強さなど 元気さだけでなく、緊張の強さとして表れる場合もあります
小さい木 遠慮、自信の低下、疲労感など 描く人の年齢や慎重さの影響も受けます
中央にある 比較的安定した印象 単独では意味を決められません
上方にある 理想志向、空想性など 構図の好みの可能性もあります
下方にある 現実志向、慎重さなど 単純化した解釈は避ける必要があります

幹の描き方

幹は、木の中心を支える部分であり、心理学的には自我の安定や生命力の象徴として解釈されることがあります。

太くしっかりした幹は安定感や活力、細い幹は疲れやすさや不安定さを示す可能性があるとされますが、これもあくまで全体像の中で検討されます。

線が強い、塗り込みが多い、割れや傷のような表現がみられる場合には、強い緊張や葛藤がうかがわれることがあります。

一方で、まっすぐで自然な線は、比較的素直で安定した印象として受け取られることがあります。

枝・樹冠・葉の描き方

枝や樹冠(じゅかん:木の上部の広がり)は、外の世界との関わり方や、関心の広がりをみる手がかりになります。

枝がよく広がっている場合は対人関係や活動性への関心が、枝が少ない場合は引っ込み思案さやエネルギーの低下がうかがわれることがあります。

葉や実、花の描き込みは、外界への興味や豊かさの感覚、達成への意識などを考える材料になります。

葉が豊かに描かれていれば外向性や社交性の一面が、ほとんど描かれていない場合には気力の低下や孤立感が検討されることがありますが、やはり単独では決めつけられません。

根や地面の描き方

根や地面は、生活の土台や安定感との関係でみられることがあります。

根がしっかり描かれている場合は安定や基盤への意識が、根がない場合は不安定さや足場の弱さとして説明されることがあります。

ただし、根を描かないことは珍しいことではなく、絵のスタイルの違いでも起こります。

地面の線が安定しているか、不自然に傾いていないか、塗りつぶしが強すぎないかなども、全体的な印象とあわせて見ていきます。

線の質や描く過程の見方

バウムテストでは、完成した木の絵だけでなく、描く際の線の質や筆圧、描画にかかった時間といった過程も重要な解釈の手がかりとなります。

たとえば、力強く濃い線はエネルギーの高さや自信を表す一方で、弱く薄い線は自信のなさやエネルギーの低下を示唆することがあります。

また、何度も書き直した跡や線の震えなどは、内面的な不安や迷いが表れている可能性が考えられます。

絵を描くスピードも同様で、早く描き上げる方はせっかちであったり、ゆっくり慎重に描く方はおっとりとした性格傾向があるなど、描画プロセス全体を通してその方の状態を読み解いていきます。

木以外のものが描かれたとき

バウムテストでは、木だけでなく、太陽、雲、家、人、動物、草花などが一緒に描かれることがあります。

こうした追加要素は、描き手がいま強く意識しているテーマや、安心・不安・対人関係への思いを考える補助材料になることがあります。

たとえば、太陽は希望や活力、雲や雨は不安や気分の重さ、家は家庭への関心、人は対人関係、柵やフェンスは防衛的な気持ちなどと関連づけて考えられることがあります。

ただし、これらも「描いてあるから必ずこうだ」と断定できるものではなく、本人の語りや背景情報と一緒に理解することが欠かせません。

木以外の要素 関連づけて考えられるテーマ
太陽 希望、活力、安心感
雲・雨 不安、重さ、心配ごと
家庭、居場所、安心感
対人関係、支え、孤独感
動物・鳥 自由への思い、さみしさ、親しみ
柵・フェンス 防衛、距離のとり方

ほかの心理テストとの違い

バウムテストは、無意識の心理状態を探る「投影法」と呼ばれる心理テストの一種です。

言葉による質問紙とは異なり、無意識の部分が表れやすいのが特徴です。

ここでは、同じ投影法として有名なほかの検査との違いについて解説します。

ロールシャッハテストとの比較

代表的な投影法であるロールシャッハテストは、左右対称のインクの染みを見て何に見えるかを答える検査です。

バウムテストとロールシャッハテストには、以下のような違いがあります。

比較項目 バウムテスト ロールシャッハテスト
実施方法 木を描く(非言語的) 見えたものを答える(言語的)
求められる能力 言語能力の影響を受けにくい ある程度の言語能力が必要
得られる情報 全体的な自己表現や情緒 思考プロセスや現実検討能力

バウムテストは非言語的な表現を用いるため、言葉で気持ちを伝えるのが苦手な方でも容易に取り組むことができます。

どちらの心理テストも、普段は表に出にくい深層心理を探るという目的は同じですが、患者様の状態や年齢に合わせて専門家が使い分けています。

心療内科・精神科での活用

バウムテストは、心療内科や精神科で、気分の落ち込み、不安、対人関係の悩み、発達面の理解などを検討するときに補助的に使われることがあります。

特に、言葉だけでは伝えにくい心の状態を理解するための入り口として役立つ場合があります。

一方で、研究ではバウムテストが認知機能の低下の把握にも応用されており、認知機能が低下した群では、健常群よりも木が全体として小さく描かれる傾向や、幹と樹冠の比率に違いがみられたと報告されています。

このように、バウムテストは性格傾向の理解だけでなく、認知機能や心の状態を把握するための参考として用いられることがあります。

ただし、論文でも、投影法の解釈には主観が入りやすく、科学的根拠には限界があることが指摘されています。

そのため、医療の現場では、バウムテストだけで結論を出すのではなく、診察、問診、生活状況の確認、必要に応じた質問紙検査や認知機能検査などと組み合わせることが重要です。

バウムテストのメリットと注意点

メリット

バウムテストのメリットは、実施が比較的簡単で、短時間で行いやすく、言葉での説明が苦手な方にも取り入れやすい点です。
また、検査中の迷いやためらい、筆圧、描く順序など、完成した絵だけではない多くの情報を得られる点も特徴です。

注意点

一方で、バウムテストには限界もあります。
バウムテストの結果は一つの見方だけで決まるものではなく、さまざまな情報をあわせて慎重に理解する必要があります。
また、絵のうまい・下手だけで心理状態が決まるわけではなく、年齢、文化的背景、疲労、緊張、身体の状態など多くの要因が影響します。

そのため、インターネット上の簡易的な「木の絵診断」をそのまま信じるのではなく、気になる症状や悩みがある場合は、医師や公認心理師、臨床心理士などの専門家に相談することが大切です。

バウムテストの費用と保険適用について

バウムテストは、医師の判断のもと、診療の一環として行われる場合には、心理検査として健康保険の適用対象となることがあります。

保険診療として実施される場合、自己負担額は次のような要素によって変わります。

一方で、医療機関以外のカウンセリングルームや、病院・クリニックでの自由診療メニューとして、バウムテストを自費で提供しているところもあります。

その場合は健康保険の適用外となり、料金は施設ごとに異なりますが、1回あたり数千円〜1万円前後に設定されていることが多いようです。

保険適用 医師の判断のもと、診療の一環として実施される場合に保険適用となることがあります
自己負担額 負担割合や同日に行う診療内容によって変わります
自費診療 カウンセリングや独自メニューとして実施する場合は自費になることがあります
確認方法 正確な費用は受診前に医療機関へ確認するのが確実です

バウムテストを行うかどうかは、症状や困りごとの内容をふまえて判断されます。

必要な検査の内容や保険適用の有無は、診察の中で状態に応じて判断されます。

費用や保険適用の有無についてご不安がある場合は、受診前にお電話や窓口でお気軽にお問い合わせください。


よくある質問

Q.バウムテストはどのような心理検査ですか?

木の絵を描いてもらい、その描き方から心理状態や性格傾向を理解する手がかりを得る心理検査です。言葉では表しにくい気持ちを把握する補助として用いられることがあります。

Q.絵が苦手でも受けられますか?

受けられます。バウムテストは絵の上手さを競うものではなく、描き方全体を参考にする検査です。

Q.バウムテストだけで診断がつきますか?

いいえ。バウムテストだけで病気や性格を断定することはできず、診察や面接、ほかの検査とあわせて総合的に判断します。

Q.自分で木を描いて自己診断してもよいですか?

簡単な自己理解のきっかけにはなりますが、自己判断だけで結論を出すのはおすすめできません。
気分の落ち込みや強い不安、不眠、対人関係の悩みが続く場合は、心療内科や精神科に相談することが大切です。

渋谷駅前心療内科ハロクリニックのご紹介

渋谷駅前心療内科ハロクリニックは、患者様が「困ったとき、すぐに」診察を受けられるよう、通いやすさと相談しやすさにこだわったメンクリ(メンタルクリニック)です。

精神科専門医が親身にお話を伺い、皆様の心の悩みに寄り添います。

※児童精神科医が在籍していないため、16歳以上の患者様が対象です。

渋谷駅前心療内科ハロクリニックが選ばれる理由

当院では、患者様が安心して治療を始められ、無理なく通院を継続できるよう、様々なサポート体制を整えております。

ここでは、渋谷駅前心療内科ハロクリニックが多くの方に選ばれている3つの理由について詳しくご紹介します。

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つらい症状を抱えた患者様が適切な休養をとれるよう、最短で初診当日に診断書を発行することが可能です。

うつなどの症状で仕事や学校を休む必要がある場合、診断書がすぐに手元にあることで、職場や学校への手続きがスムーズに進みます。

また、病気やケガで働けなくなった際の経済的保障である、傷病手当金申請書の記載にも対応しております。

心身の不調で長期間の休養を必要とする方々が、安心して治療に専念できるようサポートいたします。

渋谷駅から徒歩30秒・当日予約も可能

当院は、渋谷駅C1出口から徒歩30秒の場所に位置しており、いつでも立ち寄りやすく定期的な通院にも非常に便利な環境です。

平日は10時から19時まで診療を行っているため、お仕事や学校の帰りにも無理なくご来院いただけます。

また、急な体調不良や心の不調を感じた際には、当日予約で診察を受けることも可能です。

予約は専用のLINEから最短1分で完了するため、電話をかけるハードルを感じている方でもスムーズにお申し込みいただけます。

保険診療や自立支援医療制度が利用可能

当クリニックは精神科・心療内科の保険診療機関であり、健康保険をご利用いただけます。

初診時はおおむね2,000円〜4,000円、再診時は1,000円〜4,000円程度と、費用負担が明確です(診断書発行などは自費となります)。

さらに、当院は指定医療機関であるため、自立支援医療制度をご利用いただくことで、医療費の自己負担額を軽減できる場合がございます。

継続した通院が必要となるメンタルの治療において、患者様の経済的な負担を少しでも減らせるようご案内しております。

まとめ

バウムテストは、一本の木の絵を通して、その人の心理状態や性格傾向を多面的に理解するための補助的な心理検査です。

木の大きさや位置、幹、枝、葉、根、背景などにはさまざまな解釈の手がかりがありますが、どれも単独で意味が決まるわけではありません。

心療内科や精神科では、問診や診察、ほかの検査と組み合わせながら、患者さまの状態をより丁寧に理解するために活用されます。

木の絵が気になる、インターネットの情報だけでは判断が難しい、気分の落ち込みや不安が続いているという場合には、専門家に相談することが大切です。



渋谷駅前心療内科ハロクリニックの紹介

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監修医師

草薙威史 先生

草薙威史 先生

経歴

  • 山形大学医学部 卒
  • 二本松会山形病院
  • 飯沼病院
  • 星ヶ丘病院
  • さとうメンタルクリニック
  • 新宿溝口クリニック
  • ナチュラルアートクリニック
  • 新宿廣瀬OPクリニック
  • ひめのともみクリニック
  • 三田こころの健康クリニック新宿
  • 医療法人社団TLC医療会 ブレインケアクリニック 理事長

Dr.YOUHEI.A

精神科、心療内科

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